9/2

ペットボトルのキャップを集めてワクチンを世界の子どもたちに送る運動が
あります。その件で考えさせられる記事がありました。(週刊金曜日)

ペットボトルのキャップを800個=2kg集めるとワクチン一本分のお金になるそうです。

それそのものは大変いいことですよね。推進しましょう。
ただし、問題は集める方法です。少量ならばそのための送料がかかりますし、
仮に2kgのキャップを送るならば宅急便ならば千円以上の送料になります。

2kgのキャップは10円/kgとしてワクチン一本分のわずか20円にしかなりません。それならば送料の千円を寄付すれば50人分のワクチンが買えるのです。

しかも、そのキャップが集まりすぎてリサイクルが追いつかないそうです。

またペットボトルは便利ですが環境負荷の大きい製品です。飲料は多少の我慢を強いられても缶か瓶の方が環境負荷は少ない。でも容器包装リサイクル法によって処理費用をメーカー=消費者が負担するシステムが出来上がっているから低コスト(=高環境負荷)なペットボトルを作る権利を飲料メーカーに与えているようなもの。

これはまさしく矛盾で環境負荷の高いペットボトルをさらにコストをかけてリサイクルすること。環境にも社会貢献にももっと負荷低減、コスト削減をすべきなのも当然でしょう。

こういったものは、象徴的なものなので・・・することはいいことだ、的なことを否定はしません。今よりもよりいいものを動きながら模索していくことが必要に違いありません。

ペットボトル、キャップ収集運動悪玉論を主張しているのではありません。世の中はそういうことが多そうです。100%再生紙がかえって環境負荷を与えている現実を理解しながらより良い方法を考えながら改善すべきです。