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雨の日。おばあさん(86)の引越しは中止になりました。
そこで
知人からお借りした「泣ける」大ベストセラー、リリー・フランキーの私小説
「東京タワー」
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
を読みました。本の中からいくつか名語録を。
読んでない人にはネタバレにならないように。
「「家族」とは生活という息苦しい土壌の上で、時間を掛け、努力を重ね、時には自らを滅して培うものである。」
「あらゆる真面目なことの中で、結婚という奴が一番ふざけている」
「どれだけ仕事で成功するよりも、ちゃんとした家庭を持って、家族を幸せにすることの方が数段難しい」
「数千年前の思想家や哲学者が残した言葉、大昔の人間が感じた「感情」や「幸福」に関する言葉や価値は、今でも笑えるくらいに、なんにも変わってはいない」
相田みつを
「ただいるだけで あなたがそこに
ただいるだけで その場の空気が あかるくなる
あなたがそこに ただいるだけで
みんなのこころが やすらぐ
そんな あなたにわたしも
なりたい」
もっとも私の好きな佐高信の「相田みつを論」(たとえ待遇がどうであっても、お前たちは「こころ」を清く保っていろ、つまり、権力者にとって都合のいい詐術としての「こころ」の強調である。)にも注目。今回の場合は批判的に取り上げておりませんが。
「いい家というのは、立派なお屋敷だとか、そういうことじゃなくて、いつも人が訪ねて来てくれる家」
葉祥明母親というものは
「母親というのは無欲なものです
我が子がどんなに偉くなるよりも
どんなにお金持ちになるよりも
毎日元気でいてくれる事を
心の底から願います
どんなに高価な贈り物より
我が子の優しいひとことで
十分過ぎるほど倖せになれる
母親というものは
実に本当に無欲なものです
だから母親を泣かすのは
この世で一番いけないことなのです」
「誰と付き合うにしてもやなぁ、女にはいうてやらんといけんぞ。言葉にしてちゃんと言うてやらんと、女はわからんのやから。好いとるにしても、つまらんにしても。・・・1+1が2なんちゅうことを、なんでわざわざ口にせんといかんのか、わかりきっとるやろうと思いよった。そやけど、女はわからんのや。ちゃんと口で2になっとるぞっちゅうことを言うてやらんといけんのやな」
まだまだ「自分が」の多い自分が恥ずかしく。愛する人に対して「無償の愛」を持つことが出来るのだろうか。
父親を肝臓癌で亡くしたとき悔やみました。それは本人に対し、死の準備をするだけの時間的余裕が与えられなかったことです。
その点ここのお母さんは、息子への無償の愛なのか、事細かに遺言を残していました。
遺書
「ただ一度たりとも自分のことをお願いしたことはありません。・・・決しておごることなく人の痛みのわかる人間になっておくれ」
私も万一のため会社・母親向けの遺言を作成し密かに保管してますがこれほど細かでありません。
人に迷惑を掛けてはいけないことは社会の最も大事なルールですがどうしても迷惑を掛けてしまいますし、場合によってはその繋がりが大事なこともあるものです。
その中で避けたいことは自分のやらかしたことで他人が迷惑を被ったり苦労をさせること。遺言書の作成はその最後かつ最低限のこととして作成しておき、身辺の変化によって修正しておくべきものかな~。いい本でした。
雨の日。おばあさん(86)の引越しは中止になりました。
そこで
知人からお借りした「泣ける」大ベストセラー、リリー・フランキーの私小説
「東京タワー」

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
を読みました。本の中からいくつか名語録を。
読んでない人にはネタバレにならないように。
「「家族」とは生活という息苦しい土壌の上で、時間を掛け、努力を重ね、時には自らを滅して培うものである。」
「あらゆる真面目なことの中で、結婚という奴が一番ふざけている」
「どれだけ仕事で成功するよりも、ちゃんとした家庭を持って、家族を幸せにすることの方が数段難しい」
「数千年前の思想家や哲学者が残した言葉、大昔の人間が感じた「感情」や「幸福」に関する言葉や価値は、今でも笑えるくらいに、なんにも変わってはいない」
相田みつを
「ただいるだけで あなたがそこに
ただいるだけで その場の空気が あかるくなる
あなたがそこに ただいるだけで
みんなのこころが やすらぐ
そんな あなたにわたしも
なりたい」
もっとも私の好きな佐高信の「相田みつを論」(たとえ待遇がどうであっても、お前たちは「こころ」を清く保っていろ、つまり、権力者にとって都合のいい詐術としての「こころ」の強調である。)にも注目。今回の場合は批判的に取り上げておりませんが。
「いい家というのは、立派なお屋敷だとか、そういうことじゃなくて、いつも人が訪ねて来てくれる家」
葉祥明母親というものは
「母親というのは無欲なものです
我が子がどんなに偉くなるよりも
どんなにお金持ちになるよりも
毎日元気でいてくれる事を
心の底から願います
どんなに高価な贈り物より
我が子の優しいひとことで
十分過ぎるほど倖せになれる
母親というものは
実に本当に無欲なものです
だから母親を泣かすのは
この世で一番いけないことなのです」
「誰と付き合うにしてもやなぁ、女にはいうてやらんといけんぞ。言葉にしてちゃんと言うてやらんと、女はわからんのやから。好いとるにしても、つまらんにしても。・・・1+1が2なんちゅうことを、なんでわざわざ口にせんといかんのか、わかりきっとるやろうと思いよった。そやけど、女はわからんのや。ちゃんと口で2になっとるぞっちゅうことを言うてやらんといけんのやな」
まだまだ「自分が」の多い自分が恥ずかしく。愛する人に対して「無償の愛」を持つことが出来るのだろうか。
父親を肝臓癌で亡くしたとき悔やみました。それは本人に対し、死の準備をするだけの時間的余裕が与えられなかったことです。
その点ここのお母さんは、息子への無償の愛なのか、事細かに遺言を残していました。
遺書
「ただ一度たりとも自分のことをお願いしたことはありません。・・・決しておごることなく人の痛みのわかる人間になっておくれ」
私も万一のため会社・母親向けの遺言を作成し密かに保管してますがこれほど細かでありません。
人に迷惑を掛けてはいけないことは社会の最も大事なルールですがどうしても迷惑を掛けてしまいますし、場合によってはその繋がりが大事なこともあるものです。
その中で避けたいことは自分のやらかしたことで他人が迷惑を被ったり苦労をさせること。遺言書の作成はその最後かつ最低限のこととして作成しておき、身辺の変化によって修正しておくべきものかな~。いい本でした。