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某会の講演会に行きました。
一人目は松本秀作氏。大阪の大手企業の経営者。社会企業家育成NPO代表。留学していた関係で奥様はアメリカ人。
会社にあてはめた発言内容です。
「組織の目的でありその普遍的価値は 人づくり である。」
「人は皆変化をしなければならないと思っているが問題は具体的に
何を変えて何を変えてはならないかということが分かっていない。」
「お客様が全てを知っている。これを知らずして経営は出来ない。」
「一般社員が何を望んでいるかをまず知ることから始めなさい。」
「やっても無駄、効率が悪い、と考える前にまずやってみなさい。」
「人を動かすものはお金や名誉ではなく 愛 である。」
「やる気のない組織を動かせるのはビジョンである。」
金美齢氏
台湾総統府国策顧問。大学教授。反中、旧台湾政府の元反政府活動家としての気骨の女史。とても70歳代とは思えない。
彼女は日本人にとって日本の良さを知っている半外国人として貴重な存在ですが、
私はこの人の考え方とは特に歴史認識や国家観の部分で合わない部分が多かったです。かといって私と考え方が違うといっても全否定の対象ではありませんが。
金氏の立場としては①台湾人として「反中国」の立場をとっている。②反中派親日派として保守系主流政治家との気脈に通じている。 ことであります。
台湾人として台湾の立場を尊重し、中国へ敵意を持つことは彼女の立場上当然のことです。
しかしながら、日本にとって彼女の反中志向は得策ではありません。日本にとっては言うべきことを言いながらでも中国はアジアの盟主に既になっているわけですから彼らと組むことは必然のことなのです。だからこそ一方で訪中ミッションを計画している会の趣旨からすれば整合性に欠ける可能性があると考えます。
語録
「愛国心についてもう少し語りたい。日本では戦後この方、この言葉にはひたすらマイナスのイメージが付与され、これを敢えて言うのは「右翼」か「軍国主義者」かということになって、揶揄と冷笑の対象とされるのがおちである。その意味で、日教組などの“戦後教育”は大変な成功を収めたと言えよう。」
「アメリカが強いのは、国民の多くが心から国を愛しているからである。大学卒業後に留学で渡米した台湾人も、アメリカ国籍を取得したからには、アメリカ人として行動する。日本ではどれだけの国民がこのように国を愛し、それを公言して憚らないのか。自分の国を愛さない者が、他の国を愛せる訳がない。無責任な言論を弄し、行動から逃れる者に、一国の運命を任せられるだろうか。真っ当な国づくりを志すには、覚悟が必要である。」
愛国心への見解は筑紫哲也とほぼ同じくしているので彼女の見解とは全く異なります。
はっきり言えるとことは、愛国心や愛社心を持つことは権力者としては言うことをきかせられる存在としては都合がいい、ということ。権力者に黙って従うことが真の愛国心や愛社心ではなく、帰属する組織が良くなるためにどうするかを提言すること、それが組織のトップに耳の痛いことであればあるほど必要であること。
これは企業社会では弱者、社内では強者という立場での私自身常に念頭においておくべきところでしょうね。
某会の講演会に行きました。
一人目は松本秀作氏。大阪の大手企業の経営者。社会企業家育成NPO代表。留学していた関係で奥様はアメリカ人。
会社にあてはめた発言内容です。
「組織の目的でありその普遍的価値は 人づくり である。」
「人は皆変化をしなければならないと思っているが問題は具体的に
何を変えて何を変えてはならないかということが分かっていない。」
「お客様が全てを知っている。これを知らずして経営は出来ない。」
「一般社員が何を望んでいるかをまず知ることから始めなさい。」
「やっても無駄、効率が悪い、と考える前にまずやってみなさい。」
「人を動かすものはお金や名誉ではなく 愛 である。」
「やる気のない組織を動かせるのはビジョンである。」
金美齢氏
台湾総統府国策顧問。大学教授。反中、旧台湾政府の元反政府活動家としての気骨の女史。とても70歳代とは思えない。
彼女は日本人にとって日本の良さを知っている半外国人として貴重な存在ですが、
私はこの人の考え方とは特に歴史認識や国家観の部分で合わない部分が多かったです。かといって私と考え方が違うといっても全否定の対象ではありませんが。
金氏の立場としては①台湾人として「反中国」の立場をとっている。②反中派親日派として保守系主流政治家との気脈に通じている。 ことであります。
台湾人として台湾の立場を尊重し、中国へ敵意を持つことは彼女の立場上当然のことです。
しかしながら、日本にとって彼女の反中志向は得策ではありません。日本にとっては言うべきことを言いながらでも中国はアジアの盟主に既になっているわけですから彼らと組むことは必然のことなのです。だからこそ一方で訪中ミッションを計画している会の趣旨からすれば整合性に欠ける可能性があると考えます。
語録
「愛国心についてもう少し語りたい。日本では戦後この方、この言葉にはひたすらマイナスのイメージが付与され、これを敢えて言うのは「右翼」か「軍国主義者」かということになって、揶揄と冷笑の対象とされるのがおちである。その意味で、日教組などの“戦後教育”は大変な成功を収めたと言えよう。」
「アメリカが強いのは、国民の多くが心から国を愛しているからである。大学卒業後に留学で渡米した台湾人も、アメリカ国籍を取得したからには、アメリカ人として行動する。日本ではどれだけの国民がこのように国を愛し、それを公言して憚らないのか。自分の国を愛さない者が、他の国を愛せる訳がない。無責任な言論を弄し、行動から逃れる者に、一国の運命を任せられるだろうか。真っ当な国づくりを志すには、覚悟が必要である。」
愛国心への見解は筑紫哲也とほぼ同じくしているので彼女の見解とは全く異なります。
はっきり言えるとことは、愛国心や愛社心を持つことは権力者としては言うことをきかせられる存在としては都合がいい、ということ。権力者に黙って従うことが真の愛国心や愛社心ではなく、帰属する組織が良くなるためにどうするかを提言すること、それが組織のトップに耳の痛いことであればあるほど必要であること。
これは企業社会では弱者、社内では強者という立場での私自身常に念頭においておくべきところでしょうね。