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今日は、結婚記念日です。昨年はハワイでした。ああ懐かしい、と思うくらい遠いことのように思います。

結婚は人類の中で無理につくった社会的制度です。それはすなわち動物として不自然な制度にすぎないかもしれません。
個人と国家、男と女。それぞれの思惑の中での妥協によって出来た制度だけれど、
社会を構成する人間がその社会の安定と維持を図るための必然かもしれません。

未だ結論が出ていないまま生活と本能の狭間で、なんとなく落ち着きをもちつつあることに、もっと欲しい変化と向上心もあれども感謝心を忘れてはなるまい。

そう堅苦しいことを書きながらも、外食し、ヤピガメ流に「異性の幅を持ったら」と言ってしまいながらも妻に感謝しながら頭を下げた次第。


昨日、テレビで「婚活」をテーマとした番組がありました。

それによると、婚活をしなければ結婚しにくい時代になったのは理由があるといいます。

その理由としては
①恋愛結婚が主流(87.2%)となり、自力で結婚相手を見つける人が大半となった
②家族・地域・社会のコミュニティが惰弱となり、結婚を世話する人が少なくなった
③コンビニやインターネットの普及によりひとり暮らしの自由気ままな生活を好む人が増えた

などがあげられますが、①②③の要因の結果、コミュニケーション能力を鍛える機会が少なくなり、異性へのアプローチの意欲や能力が弱くなったのかもしれません。
もちろん自分も誉められたものではありませんけれども。

結婚相手はまったくの他人ですから、相手に要求するばかりではうまくいきません。
優しさや癒しは相手に求めるものではないのですから。

昨今の経済状況や所得格差も含め
「生活力」が問われる結婚へのハードルが高くなったのも時代を思わせます。


自由で豊か、でも人間の繋がりももっておきたいと思う本音がある中で、

恋愛大国フランスはひとつの方向性を示しています。
フランスは結婚以外に事実婚も多いですし、連帯市民協約「PACS」と呼ばれるフランスの結婚よりも法的制約が少ないが、税制上結婚とほぼ同等の法的優遇を受けられる制度があるそうです。

もともとは同性愛カップルからの要請によって成立した「PACS」ですが、話を聞く限りは
PACSカップルは税金などの優遇措置が受けられ、片方の意思だけで契約解消できるなど結婚よりも軽い制度ということで個人・カップル・社会・国家ともにメリットがある制度といえますね。

私は、平凡が一番いい保守的な人間だけれども、多様な価値観の共存と個人の自由を求めます。 固定概念を外し、社会と国家にプラスになるならもっと自由になっていかないと婚活事情は解決しないことでしょう。

自由で社会との接点が希薄になった人々が増えたからこそ、この事態を招いた一面もありますが。

選択的夫婦別姓もなかなか進まないこの国ですが、時代の変わり目にこの問題について少しでも進展する機会になればと思います。