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「誤解だらけの危ない話」を読んだ感想をメモ書きしておきます。
ダイオキシン、水、電磁波、食品添加物、BSE、中国産毒ギョーザ、ウナギ、国産信仰、遺伝子組み換え、農薬、環境ホルモン等等 食や環境への不安をメディアを通じて情報を入手している現状を分かり易く書いています。
ジャーナリズムは権力を監視するもの、であるはずですしそうでなければなりませんが「部分的事実」が不安心理を煽り、一種の権威となっている実態を現役新聞記者が書いている点が興味深いです。
いくつか留意点をメモします。
・メディアはほどほどに不安を売るものである
・マスメディアは庶民感情を大切にし、大衆庶民に弱い。大衆に間違っているとは言わない
・ジャーナリスト徳岡孝夫
「ジャーナリズムは騒乱、混沌を愛し、無事平穏を憎む」
すなわち「危険好き」「平穏嫌い」という固有の性質をもっている
・ガンによる死亡数は増えているが、平均寿命の伸びを加味するとがんの死亡率はむしろ減少気味
・食品の安全性はこれ以上ないくらいのレベルまで高くなっているが、マスメディアのリスク情報が消費者の意識に不安を与えている
・短期間に大量の質の低い情報を流す「情報資本主義」が成立している
・マスコミは問題の深さを考えず、「国は悪、市民の被害は善」という善悪二元論をもっている
・メディアは否定的なことを一旦流すと、あとになって肯定的な内容を流しにくい「一貫性の法則」がある
・政治経済的な争点はメディアによる違いがあるが、リスク情報については違った事実視点はほとんど期待できない
・フランス元教育大臣クロード・グレイ「環境問題の本質」にて。
「不合理でヒステリックな信条に基づいたエコロジーは糾弾しなければならない。すなわちエコロジー問題を厳格に分析し、懸案となる問題に対して、問題の緊急性に優先順位を割り振り、行動戦略を練る必要がある」
・水を「無理に」飲むことがデトックス(毒だし)健康になるという医学的根拠はない。
・著者小島正美
「人間は科学者も含め、一旦何かが危ない、悪いと信じ込むと、なかなかその先入観が抜け出せない動物である」
・牛肉で死者がひとりも出ていないのに日本人はBSE対策で1兆円使った
・所得格差が少ないと人々の心は健康的になる。だが今後は経済格差が生み出す健康リスクにより平均寿命が低くなる可能性がある
以上メモです。
この本から読んだ感想から重要だな、って思ったことは
①メディアの体質特質を理解した上で、情報過多といわれる現代において、情報を分析し、物事の全体像をすばやく理解することが必要
②断片的事実の積み重ね(メディアからの情報から)が必ずしも全体的事実ではない、ということを理解した上で
「物事の本質」を捉えること
③「健康の本質」とは何かを理解すること
健康の本質とは
・健康と生命を脅かす要因は高血圧、脳卒中、高脂血症、糖尿病、がん、食中毒、自殺、睡眠障害、うつ、交通事故、火災、子どもなら感染症など特定されるといってよいそうです。
そういうことにならないために、すべきことは
・規則正しい生活
・家族関係を良好にするためコミュニケーションを大切にする
・職場環境を良くする
・喫煙をしない
・ストレスを溜めない
・過労しない
・食べ過ぎない
・野菜を多く取る
・アルコールを取り過ぎない
・バランスある食生活をする
・食中毒に気をつける
・歯をきちんと磨く
・毎日運動をする(一日30分以上歩くなど)
・睡眠をきちんととる
・事故に気をつける
・経済的ゆとりを持つ
・こころのゆとりを持つ
・虫歯を定期的にチェックする
・夢や希望を持つ
といったことであり、すなわち、生活スタイルのリスクは危ないもの、といわれる食や環境よりも、こうした「当たり前のことを日常生活で実行する」ことにあります。
ちなみに、この本は新谷弘美氏の「病気にならない生き方」をトンデモ本として酷評しています。
以前、このブログにて感想を書かせてもらってますが、もちろんミラクルエンザイムも乳製品がNGだということも水を飲むことも科学的医学的に立証されているわけではありません。だからその点否定すべきものがあるわけでもなく、矛盾するものでもありません。
本は著者の経験知識を凝縮したものですから、取り入れるべきものを取り入れ、そうでないものは無視しましょう。
物事はすべて一理あるのですから、その中にある矛盾やどうしても自分にとって合わないものは捨ててもまったく構わないと思います。
人間は過去の経験と知識から判断する頑固な生き物です。だから本一冊読んでひとつでもこれはいい、というものがあれば充分ですよ。
こうでないといけない、なんてないのです。素直に、あまり執着せず自然体でいきましょうや。
そうすることで物事の本質を見極め、健康と幸せを手に入れることができたらいいですね。
「誤解だらけの危ない話」を読んだ感想をメモ書きしておきます。
ダイオキシン、水、電磁波、食品添加物、BSE、中国産毒ギョーザ、ウナギ、国産信仰、遺伝子組み換え、農薬、環境ホルモン等等 食や環境への不安をメディアを通じて情報を入手している現状を分かり易く書いています。
ジャーナリズムは権力を監視するもの、であるはずですしそうでなければなりませんが「部分的事実」が不安心理を煽り、一種の権威となっている実態を現役新聞記者が書いている点が興味深いです。
いくつか留意点をメモします。
・メディアはほどほどに不安を売るものである
・マスメディアは庶民感情を大切にし、大衆庶民に弱い。大衆に間違っているとは言わない
・ジャーナリスト徳岡孝夫
「ジャーナリズムは騒乱、混沌を愛し、無事平穏を憎む」
すなわち「危険好き」「平穏嫌い」という固有の性質をもっている
・ガンによる死亡数は増えているが、平均寿命の伸びを加味するとがんの死亡率はむしろ減少気味
・食品の安全性はこれ以上ないくらいのレベルまで高くなっているが、マスメディアのリスク情報が消費者の意識に不安を与えている
・短期間に大量の質の低い情報を流す「情報資本主義」が成立している
・マスコミは問題の深さを考えず、「国は悪、市民の被害は善」という善悪二元論をもっている
・メディアは否定的なことを一旦流すと、あとになって肯定的な内容を流しにくい「一貫性の法則」がある
・政治経済的な争点はメディアによる違いがあるが、リスク情報については違った事実視点はほとんど期待できない
・フランス元教育大臣クロード・グレイ「環境問題の本質」にて。
「不合理でヒステリックな信条に基づいたエコロジーは糾弾しなければならない。すなわちエコロジー問題を厳格に分析し、懸案となる問題に対して、問題の緊急性に優先順位を割り振り、行動戦略を練る必要がある」
・水を「無理に」飲むことがデトックス(毒だし)健康になるという医学的根拠はない。
・著者小島正美
「人間は科学者も含め、一旦何かが危ない、悪いと信じ込むと、なかなかその先入観が抜け出せない動物である」
・牛肉で死者がひとりも出ていないのに日本人はBSE対策で1兆円使った
・所得格差が少ないと人々の心は健康的になる。だが今後は経済格差が生み出す健康リスクにより平均寿命が低くなる可能性がある
以上メモです。
この本から読んだ感想から重要だな、って思ったことは
①メディアの体質特質を理解した上で、情報過多といわれる現代において、情報を分析し、物事の全体像をすばやく理解することが必要
②断片的事実の積み重ね(メディアからの情報から)が必ずしも全体的事実ではない、ということを理解した上で
「物事の本質」を捉えること
③「健康の本質」とは何かを理解すること
健康の本質とは
・健康と生命を脅かす要因は高血圧、脳卒中、高脂血症、糖尿病、がん、食中毒、自殺、睡眠障害、うつ、交通事故、火災、子どもなら感染症など特定されるといってよいそうです。
そういうことにならないために、すべきことは
・規則正しい生活
・家族関係を良好にするためコミュニケーションを大切にする
・職場環境を良くする
・喫煙をしない
・ストレスを溜めない
・過労しない
・食べ過ぎない
・野菜を多く取る
・アルコールを取り過ぎない
・バランスある食生活をする
・食中毒に気をつける
・歯をきちんと磨く
・毎日運動をする(一日30分以上歩くなど)
・睡眠をきちんととる
・事故に気をつける
・経済的ゆとりを持つ
・こころのゆとりを持つ
・虫歯を定期的にチェックする
・夢や希望を持つ
といったことであり、すなわち、生活スタイルのリスクは危ないもの、といわれる食や環境よりも、こうした「当たり前のことを日常生活で実行する」ことにあります。
ちなみに、この本は新谷弘美氏の「病気にならない生き方」をトンデモ本として酷評しています。
以前、このブログにて感想を書かせてもらってますが、もちろんミラクルエンザイムも乳製品がNGだということも水を飲むことも科学的医学的に立証されているわけではありません。だからその点否定すべきものがあるわけでもなく、矛盾するものでもありません。
本は著者の経験知識を凝縮したものですから、取り入れるべきものを取り入れ、そうでないものは無視しましょう。
物事はすべて一理あるのですから、その中にある矛盾やどうしても自分にとって合わないものは捨ててもまったく構わないと思います。
人間は過去の経験と知識から判断する頑固な生き物です。だから本一冊読んでひとつでもこれはいい、というものがあれば充分ですよ。
こうでないといけない、なんてないのです。素直に、あまり執着せず自然体でいきましょうや。
そうすることで物事の本質を見極め、健康と幸せを手に入れることができたらいいですね。