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オバマ新米国大統領の就任演説は
名語録収集家としては大きな収穫です。

この一言に尽きるでしょう。

What is required of us now is a new era of responsibility.

「今、私たちに求められているのは、新たな責任の時代である。」


この言葉はかつてJFKの名言、

Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.

「国があなたに何をしてくれるかを尋ねるな。あなたが国に対して何ができるかを尋ねなさい。」


に通じるものがあります。

世界のリーダーたる米国大統領が、それぞれの責任を論じるのは、世界が危機にあることを認識してもらうためであって、リーダー自身の責任を軽視したり、回避するものではないことは明白でしょう。

かつての封建社会、民主政治が確立される以前は、ひどい不公平不平等ながら、政治の失敗をリーダー(君主・王様)の責任に出来ることが最大の欠点でした。これを市民自身の責任にすることが民主政治の根幹となるものでしたよね。

人を選ぶ責任があるということ。

そういえば
前大統領ブッシュの功績はオバマを当選させたことが抜けてました。

大きく右に振れたものを左に戻す(決して右翼左翼のことではない)ことは歴史の転換期だった、ということになるのかもしれません。

しかし、おそらく
オバマ大統領は、「世界の危機を解決した名大統領」という評価よりも「世界の危機を認識しながらその解決に失敗した大統領」という評価をもらう可能性の方が残念ではあるけれど高い。それほど経済危機の先が読めず、問題が山積している現実があります。

それでも
「いい意味で」
挙国一致でやっていく、米国新大統領の政治姿勢は日本の政界へも通じるでしょうか?

その点、麻生首相も私も問われているものは質と量が違えど責任がある、ということを考えさせられます。