火と水が作り出した産物 | 澄空 sora

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日本国土は火山大国であり、更に水の宝庫とされている。

日本は世界の4つの大きなプレートの重なるところの上に出来た島である。

・北アメリカプレート
・ユーラシアプレート
・太平洋プレート
・フィリピン海プレート



以前、五行説より火と水は相克すると話したが、火と水を結ぶものは木である。

更に五行説で、土と金は相生であり火と水の間に入る。

火山は土を作り出し、土は鉱物(金)を作り出す。
金は外気との温度差により水を作り出す。
これが五行による相生というものである。

この火から生まれた水の最高作は何かご存知であろうか。

それは『温泉』である。


温泉の水は鉱山性成分から成る温泉は硫化水素(硫黄)を含み、湯治と言われるように体に良く病気を治すのだ。


温泉を通して皮膚から吸収された成分は血液に流れ、血管の拡張により血流が良くなる。

本来、猛毒である硫化水素は中毒で死に至った場合、硫化水素の成分は血液を緑色に染め、死体の肌の色を緑色に変色させる。


しかし人間の体の中にも硫化水素は作られている。体内で作られた硫化水素は血管を弛緩(しかん)する働きがある。

更に細胞保護、インスリン分泌や神経伝達調節、寿命を伸ばすなど様々な生理活性を示すのだ。

火から生まれたものがと水が混ざることで毒から薬に変わる。


更に、熱い火が冷たい水を温める形は中和であり私たち人間にとってそれを利用することで私達の体にも調和をもたらすことになる。


相克する火と水を統治するのが湯治であり、火山と水があってこその最高作である。
それは火山と水の大国である日本だからこその産物である。


古代ローマ帝国が滅びた原因は公衆浴場を増やし、薪でお湯を沸かす為に国中の木の伐採が行われ、敵に侵入されやすくなった
からという説もある。

これが全てとは言えないが、一説の要因として滅亡を手伝ったハズである。

五行説では火と水を繋ぐものは木であり、そこを伐採してしまうと隙間ができ調和の結界が破れるのだ。

更に、もう一つ火と水を繋ぐのが土と金である。

古代ローマの公衆浴場は元々自然界が作り出した鉱物を含む温泉ではないため、感染病を流行らせたことも納得できる。



自然界の本質を知らずして、使い方を間違えると自らを滅ぼすのだ。

その滅びる歴史の跡が今世、我々に調和の道を示すことで私たちは統合の道を見つけ出すことが出来るのだ。

そう考えると必要でないものなど起きないのだ。