【唐津神社(からつじんじゃ)】(佐賀県唐津市)
佐賀県唐津市の玄海灘に面し鎮座する「唐津神社」は歴史ある古社で、貿易も盛んであった唐津城の城下町として栄えた立地もあり、海上交通守護や武運、家内安全、開運招福などにご利益があると言われています。
唐津神社の創建は神功皇后(じんぐうこうごう)の時代にまで遡るほど古く、社伝によれば、三韓征伐(さんかんせいばつ)により朝鮮半島を瞬く間に制圧し、無事に帰還出来たことを祈念した神功皇后が、松浦の海浜に宝鏡を縣けて住吉三神を祀ったのが奉斎の起源とされています。
天平勝宝7年(755年)に、時の領主であった神田宗次公(こうだむねつぐこう)が、夢により海浜に赴くと、漂着してきた宝鏡入りの筺を得たので、神功皇后の捧げた鏡であろうと帝に奏聞したところ、「唐津大明神」の称号を賜ったそうです。
文治2年(1186年)、宗次公の後裔を称する神田広が社殿を造立して神田を寄進し、神田宗次公の霊を合祀したと伝わります。
慶長年中に唐津藩初代藩主の寺沢広高(てらざわひろたか)が唐津城を築いて入城すると、唐津神社を再建し、代々唐津藩主の祈願所と定められ、唐津藩はもとより民からも篤く崇敬を受けてきました。
明治6年(1873年)に郷社に列し、これを機に現在の「唐津神社」に改称。それ以前の神社の名前は不明です。
神社の入り口にある白い鳥居は大きく立派にそびえ立ち、穢れを祓ってくれるといわれていて、その清々しい輝く姿は神功皇后がお祀りした宝鏡を連想させます。
唐津の最大のお祭り「唐津くんち」は、唐津神社の秋季例大祭で、11/2~4に唐津市の各地域に受け継がれた14の曳山が市街を練り歩くもので、平成27年にユネスコの無形文化遺産にも登録されました。
◆ご祭神
住吉三神(一ノ宮)
神田宗次公(こうだむねつぐこう)(二ノ宮)
ミズハノメ(相殿)
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