【ヤソマガツヒ/諸々の穢れを現す神】 | 八百万の神の浮世絵師 持田大輔

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日本最古の歴史書『古事記』を題材に絵を描き活動しています。
八百万の神々が織りなす天地創造、天岩戸伝説など神様の喜怒哀楽が記された神話を少しでも多くの方に知って頂きたいと思います。

【ヤソマガツヒ/諸々の穢れを現す神】


@art.mochida.daisuke
ヤソマガツヒ (八十禍津日神)を描いてみました。


黄泉から命からがら逃げ帰ってきたイザナギが、

 

その身に着いた清めるためにを清水で

 

禊(みそぎ)をした時に生まれた神の一柱がヤソマガツヒで、

 

この神は「禍事」「災厄」そのものを表し、

 

諸々の凶事(まがごと)を司る神です。

 


神名の「禍」(マガ)は「災厄」、「ツ」は上代語の格助詞「の」、

 

「日」(ヒ)は「神霊」の意味で、「マガツヒ」の名義は

 

「災厄の神霊」という意味になり、

 

同じような神格を有しているとされる

 

オオマガツヒ(大禍津日神)と対の関係性があると言われています。



黄泉の穢れや災い凶事そのものを現すヤソマガツヒは、

 

様々な災厄を制御しうる力があると考えられ、

 

人々はこの災禍そのものとされるヤソマガツヒ、

 

オオマガツヒを神として祀り、災難から

 

逃れ鎮めようという信仰が出来たと考えられています。



『古事記』では、ヤソマガツヒとオオマガツヒの災いの神々が生まれた後、

 

その禍を直すためにカンナオビノカミ、オオナオビノカミの

 

二柱とイヅノメが生まれていいます。

 


『日本書紀』五段一書六では、「ヤソマガツヒ」一柱のみ化成し、

 

オオマガツヒの名は見えないですが、

 

イザナギがオオアヤツビを吹き出したとしています。

 

これが穢れから生まれたとの記述はないものの、

 

オオアヤはオオマガと同じ意味であり、

 

オオアヤツビとオオマガツヒは同神と考えられています。


家宅六神のオオヤビコがオオアヤツビと同神という説もあり、

 

オオマガツヒとオオヤビコの関係性も指摘されています。

また、本居宣長は、オオマガツヒとヤソマガツヒを

 

祓戸神の一柱であるセオリツヒメと同神としていて、

 

瀬織津姫神社(石川県金沢市別所町)には

 

オオマガツヒがお祀りされています。



『中臣祓訓解』

 

『倭姫命世記』

 

『天照坐伊勢二所皇太神宮御鎮座次第記』

 

『伊勢二所皇太神宮御鎮座伝記』

 

では伊勢神宮内宮第一別宮の荒祭宮のご祭神の別名として

 

セオリツヒメとヤソマガツヒを記している点も興味深いです。

 


このように災いの神マガツヒとセオリツヒメとの

 

関係性が深いとされることから、女神をイメージして描いております。

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