朝、会社の携帯音で目が覚めた。

待受画面には、外注先の責任者の名前がある。
嫌な予感だ。

案の定、納期に間に合いそうにもないので、打ち合わせをしたい、という。

プロジェクト管理者としては、善後策を講じることは当たり前だ。
が、状況が良くない。




「オッパー、どうしたのぉ?」
お泊りコースで、隣で寝ていた嬢が目が覚める。
「シーッ!」
「なに?」
「シーッ!」
「エッテしたい。」
「静かにしようね!」

「今、大丈夫ですか?取り込んでいるようでしたら、また電話しますが。」
「大丈夫ですよ。はい、それで。」


寝起きのため、愚息はすこぶる元気になっている。
それに気付いた嬢が、早速刺激する。

してもいいけど、音は出さないでね。

目で合図するが、通じるはずもない。

我慢しきれず、
「こちらからかけ直します。」

一戦だけを戦い、嬢に朝ごはん代を渡し、先にチェックアウトする。


代償は高い。下請法に払拭しない範囲で、仕返しをせねば。
そう思いながら、休日出勤のため、そのまま会社に向かった。