韓パブにはボッタはあるが、チャイパブにボッタはない。

これは僕の経験則から導き出した『チャイパブの第一定理』である。証明された訳ではないので、『定理』ではなく『予想』が正しいのだが、便宜上使わせていただく(笑)



凹んだ気持ちを癒すにはエステが一番。
どこに行こうか、と考えていると、後ろの方から

「お兄さん、お兄さん。」
と呼ぶ声。

無視、無視。

「お兄さん、待って。」

しつこい呼び込みだなぁ。

振り向くと、さっきの、僕を連行した小姐がいる。

「お兄さん、歩くの速い。」
「何?」
「お兄さん、お酒強い。ここに行って、飲もうよ。私も後から行くから。」

地図が書いてある名刺を渡される。
「お金ない。」
「店長に安くするように言うから。いくら持ってる?」

昔取ったきねづか、ソロバン6級は健在だ。
飲み代、ホテル代、タクシー代云々と、計算する(笑)

「朝まで5千円。」
「ダメ。1万円。」
「君が朝まで付き合ってくれる?」
「いいわよ。」
「じゃ、成立。」

交渉成立するも、小姐は『朝まで』の意味を理解したのだろうか?
一抹の不安を抱きながら、指定された店に向かう。

そこは、田舎町にあるスナックといった、さびれた店であったが、そこには先客が数名いた。

ボッタではなさそうだが、不安はまだある。

「電話された方ですか?」
イントネーションがおかしいカウンターの男が言う。

他の客に聞かれないように、ボソボソ話。
「待ち合わせ。」
「聞いてます。」
「1万円でいいんだよね。」
「女の子の飲み物は別です。」
「それも含めて、前金1万円。それ以上は払えないよ。」
「今日だけ特別です、お客さん。」

交渉成立。

まあ、後の事を考え、カウンターでチビリチビリ。意外にも、カウンターの男は、適当につまみを出してくれる。商売気がないのか、大一枚は十分過ぎる程の収入なのか、逆に面食らう。


しかし、待てども、その小姐は現れず。

やられたか。

と、後悔しはじめた頃、ようやく小姐が再登場。


そこで適当に相手して、ホテルへと、思っていたが、会話が弾み、なんやなんやで、2時ぐらい。

小姐は始発で帰るから、それまで飲もう、と言い出したが、そこはビジネス、元を取らねばならぬ。

カラオケに行こうと、その場を離れる作戦が効をそうし、その店を出る。


後は、さっきの店に行く前にチェックした近くのホテルに直行するのみ。

僕が酒に強いことにかんねんしたのか、僕に惚れたのか不明だが、抵抗なく、チェックイン。


「一緒にお風呂入ろう。」
「それは駄目。先に入って。」
時々日本語がおかしいが、それ以上に、初対面でタメ口を使う小姐はめずらしい。



小姐のシャワーをベッドで待つ。時折、睡魔が襲うが、ここで寝てしまっては今日の投資が無駄になると、愚息と共に踏ん張る。


ようやく小姐がお目見え。電気落としてのリクエストの後、目標遂行のために踏ん張り、気分爽快で、爆睡モードに入る。


翌朝は小姐に起こされる。
「お腹すいた。朝ご飯食べに行こう。」
時計を見ると、チェックアウトまで、まだ時間がある。
「もう一回しよう」
有無を言わさず、ガバッ、ブチュ、グリグリ、ズンズンし、Gの中にメルトダウン。


しばし休憩の後、
「一緒にお風呂入ろう。」
「いいよ。」
ようやく打ち解けてくれたようだ。
と、言うことで、風呂の準備ができるまで、メルトダウンしないことを条件に、燃料棒の挿入だけは許可される。

久しぶりの感触、また燃料棒にベストフィットする格納容器に出会えたことに感涙。



御徒町駅近くで、朝マック。
土曜日の朝、寝不足気味のスーツ姿のサラリーマンと若い女性は目立つのだろう。色々な視線を感じるが、無視、無視。


「また会いたいな。携帯教えて。」
「駄目。私から連絡するから、あなたの携帯教えて。」


朝マックから、数日過ぎたが、小姐からの連絡はまだない。

行きずりの相手だけではもったいない、台湾からの留学生であったが、チャイパブの第二、第三定理も正しいことが立証できたことは不幸中の幸いである。

チャイパブの第二定理『チャイパブには少なくとも一人以上の、勉学を目的とした真の留学生がいる。』

チャイパブの第三定理『チャイパブで働く真の留学生は、色々な面で素晴らしい。』