日曜日の、夕方の事でした。
有機栽培農家の、三須君から、電話が有り。
「今関さんの店、火事で全焼だよ」
なに!!!
盟友、いや、戦友とも言ってよい、
20数年、お互い、苦しさの中、自分の信念を突き通すために
頑張ってきた。
金沢の料亭で、修行を積み。
故郷に帰り、千葉の食材で、本格的懐石料理を出す。
自分の目指す料理のため、妥協と言う物を知らない。
日本の料理、文化しか、頭に無いような奴です。
全焼・・・・・・・一番先に頭に浮かんだのは・・・死ぬんじゃねえぞ!!!
お互い、60を過ぎた身、これから一から出直すのは、かなりきつい、いや、無理か。
自分の心血、人生を注いだ、今の店。
それが、無に成ってしまった。
察して余り有ります。
昨日、店が一段落してから、見舞いに行きました。
2階建ての町家作りの、店舗兼住宅が、屋根が落ち、黒焦げになってます。
幸い、一階の入り口付近は、焼けておらず、玄関から入ることが出来ました。
「今関さん、居るかい!!!」声をかけると。
魂が抜けたような顔をして、力無い立ち姿で、今関が立っております。
「タケさん、やっちゃったよ、料理人が、一番やってはいけない事なのに・・・」
悔いてます、自分を責めてます。
「アア・・・やっちまった物は仕方ない、、
でも、今関さん,俺たちはまだ、事を成してない、まだ途中だ!!!
料理人を、諦めるんじゃねえぞ!!!
大事な店が、こうなっちまったけど、やりようは有る」
出てくる言葉は、そんなもんです、気の利いた事など言えません。
気を落とさずに、とか、薄っぺらい言葉など、言えません。
聞けば、丸二日、食事もとらず、睡眠もしてないよう。
見舞いとは別に、トウモロコシとソラマメその他の野菜を持っていきました。
カセットガスや、調理器具も用意したのですが、それは何とかなるとの事。
ポリタンクの水は、有り難いと、受け取ってもらい。
そう、自分のための料理をしてくれ、それが料理が
あんたの仕事だろ。
お願いだから、今は、落ち込むだけ落ち込んで良いから。
立ち直ってくれ。
カマツカの木のように、しなやかに、強じんに、生きてくれ。
