
上の娘が「そろそろ、松前漬けが食べたい」と言いまして。
「違う!我が家で作っているのはイカニンジンだ!、其れなら作るぞ」
「・・・・・・・・・・・めんどくせぇ親父だな、良いよそれで」
「オウ!ガッテン承知之介!」
「……自分だって松前漬けって言ってたくせに・・・」
と言う訳で、今日は松前漬けならぬイカニンジンを。
子供の頃、お袋が作る松前漬けは,何故かニンジンがいっぱいで
もちろん数の子など入っているはずもなく。
スルメや昆布を、ハサミで切らされるのが、手が痛くなってとても嫌でした。
ニンジンが9割、スルメと昆布が申し訳程度のこの松前漬けが
子供心に、とても美味しいのですが、数の子が入っていないコンプレックスを
抱きながら、この年になってしまいました。
ところが、3.4年前、ネットで我が家が作るのはイカニンジンと言う
松前漬けの御先祖に当たる、古い漬け方だと知ったのです。
東北から関東にかけて、ニンジンを主体として、スルメ昆布を入れてしょうゆ漬けにしたものを、江戸時代から作っていたらしいのです。
昭和に入って、北海道の漬物メーカーが、地元で手に入りやすい昆布、スルメ
数の子をふんだんに入れたものを、松前漬けとして売り出し。
これが全国的に有名になったようなのです。
私のコンプレックスは、晴れ晴れと消え去りました。
・・・・・・・・そうか、お袋の漬物は古い、本筋の漬物だったのか・・・・・・・
以来我が家では松前漬けなどと言う新参者の名前を使わずイカニンジンと呼びます

ニンジンを千切りにし、スルメ、昆布、娘がどうしても入れろ言うので数の子を
醤油、味醂をタップリ、それに悪くならないように酢を少し。
ニンジンは漬物にすると酵素の働きで、漬物の劣化が早いので酢で酵素の働きを止めてしまいます。

一晩置けば食べられます。
娘もうまいと言って食べておりました。
エッ?数の子が入っているなら、ニンジンばかりの偽松前漬けだろう?
いいえ、違います!
数の子入りのイカニンジンです・・・・・キッパリ!