本日は地域のマラソン大会のため、コースに引っかかる圃場を昨日、大急ぎで家族と草刈りした。
マラソン行事は自分からすると道路封鎖されて作業妨害の迷惑行事でしかないのだが、マラソンコースの圃場の草刈りをするよう市から毎年依頼があり、市民として一応協力の姿勢は示す必要がある
自家の作付けしている田畑は百数十枚あり、年数回の草刈りをこなすのが大きな負担となっている。
昔は家族だけで草刈りしていたが、こなしきれなくなり他の農作業に支障が出るため、シルバーや知人のおじさんに分担してもらうようになった。
草刈りは農作業で最も時間を取られ、収入につながらないがノルマのある重労働だ。
分担を依頼していた人が亡くなったりして、別の人に仕事を振る必要がでてきたため、知人の紹介で林業をしている人に草刈りを依頼した。
日常的に草刈りもしているならベテランだろう、と打ち合わせ時に、自家で出せる最大限の時給で提案した。
賃金を面積当たりとするか、時給とするかで迷ったが、シルバーに準じて時給で支払うこととした。
田植え作業のピーク時に、3反の圃場2枚を依頼したところ、半日もあれば完了するだろうと思っていたら、丸一日掛かって1枚やりかけただけだった。草刈りのベテランかと思っていたら、圃場内に草を落とし込む刈り方をされ、注意したら熊手を買いに行き、刈った草を引き上げるのに手間取ったようだった。
林業の仕事では、そのやり方が普通とのことだった。
初日の作業時間の報告を貰ったが、時間が掛かりすぎたため、「雑でもよいので効率優先でお願いします」とやんわり伝えたが、翌週の作業も丸一日費やしたようだった。
やんわり伝えても通じないため、「シルバーや自分たちが草刈りすれば1.5H～2Hくらいで終わるので時間が掛かりすぎる。次回自分たちが草刈り実施時に同行してやり方を参考にして頂けないでしょうか？」と連絡したところ、気分を害したらしく「2Hで終わらせるのは無理なので他の人を探して欲しい」と断られてしまった。
一所懸命やったつもりでいたのを否定されたら不快に思うのも仕方ない。
その人によると
「1Hに15Mの休憩は振動病対策で必要」とのことで、本業としている林業でこの休憩確保は必須らしく、ホームセンターの買い物や休憩時間も時給に含めていたと思われる。
そんな高待遇でマイペースで休憩も取れる仕事なら、こっちが応募したいくらいだ。
自分たちの期待する草刈りのペースが早すぎるなどということはなく、シルバーや知人のおじさんのやってくれるペースを基準に考えている。
ホワイトな仕事感覚を否定するつもりはないが、自家のような零細農家には、ブルジョワな仕事観の持ち主に支払う余裕はないし、そのペースでやられては年数回の草刈りを完了させるのは無理だ。
多忙な仕事を補ってもらえればと期待を込めて草刈りを頼んだが、能率の悪い作業に高額報酬を支払うくらいなら、能率を上げる農機具に投資した方が遥かに納得がいく。
見習い期間として賃金を減額させてもらえないか、と相談して同意を得たが、信用重視の家族の意見を尊重してもともと口約束していた通りの時給で支払った。
あと腐れを残さないためには、禍根の種を残さないことが大事と思う。
同等の面積をシルバーに依頼した場合の数倍の賃金を支払ったが、このペースでやられてはいずれ揉めることになったので、早めにはっきりさせてよかったと思う。
無駄な出費となってしまったが、やってみなければ(依頼してみなければ)わからないこともある。
自家の圃場に関する詳細データを渡してしまったが、能率は悪くても一所懸命にやってくれたのは事実であり、実直そうな青年に見えたのでトラブルにはならないとは思うが、自分は人を見る目がない。
昔、自称「信頼できる人間」に泣きつかれて大金を貸して持ち逃げされた失敗については過去記事に書いた。
仕事を依頼していた人に激怒された件は、こちらの対応が悪かった面もあるが、以下に書いた。
昔、知人の息子のプータローを頼まれて雇ったことがあるが、やはり使い物にならなかった。
通常に会社勤務を経験した人は期待通りの仕事をしてくれるが、社会経験の少ない人はやや期待外れの傾向がある気がする。