前日まで通常使用できていた スマホやゲーム機等の機器が突然インターネット接続できなくなった。
WiFi接続はできているのだが、インターネット接続でエラーとなった。

 

<WiFi接続されるがインターネット接続エラーとなった(Nintendo switchの例)>

 

 

全ての機器ではなく、電源オフ状態からオンにした機器にこの現象が頻発した。

最初に結論を書くと、
不具合原因は、auひかり提供ルーターのDHCP上限が64で、接続機器数がそれを超えてしまっていた。
対処は、DHCP上限に余裕のある市販ルーターでDHCPをさせて、二重ルーターにした。
 

 

以下は行った対処について経緯を述べる。

WiFi接続されるのにインターネット接続エラーとなった機器で試しにIPアドレスを明示的に 192.168.0.103 等と静的指定してやるとインターネット接続できた。

 

 

<静的アドレス指定したらインターネット接続された(PS4の設定画面)>

 

不具合の起きた機器を都度静的IPで設定しなおせばよいかと思ったら、Brother レーザープリンターを固定IPアドレスで指定し、Windowsの印刷設定でプリンターポート設定を正しくTCP IP指定しているのに印刷されなかった。

もしかしてPC側にWindowsUpdateが来ているかも、と思い確認するといくつか更新が溜まっており、更新させたら印刷可能となった。

 


<印刷不具合はWindows更新が溜まっていたのが原因だった>

 

 

そもそも何故、DHCPのアドレスが割り振られなくなったのだろうと、auひかり支給のルーターATERMの管理画面で確認すると、DHCPの上限が64までとなっていた。

この上限の数値を80とか大きな数字を指定するとエラーになってしまうので設定変更不可だった。

 

<auひかりルーターのDHCP上限は64から増やすことができない>

 

 

アクセスポイントモード(以下、APモードと略す)で使用していたASUSのルーターに接続されている機器一覧を確認したところ、一目で制限数64では枯渇しそうな数がぶら下がっているのが確認できた。

最近、中継器、防犯カメラ等機器を増やして、接続機器数が増えたのが原因と思われる。

エラーの都度静的アドレスで指定してやればよいかと思ったが、エラー発生機器数が多く、機器がDHCP前提となっていて静的IPを指定してやる手段が提供されていないもの(Clova friendsのスピーカー等)がお手上げとなり、破綻するのは目に見えていた。


今までAPモードで使用していた市販WiFiルーターを試しにルーターモードに変更してDHCPの割り振りの上限を確認したところ、
Asus とElecom のルーターは 2から254まで任意の範囲を指定可能となっていた。

 

<市販のルーターならDHCP範囲を任意で指定可能(Elecomルーターの例)>

 

 

それならauひかりルーターと市販ルーターで二重ルーターにしてDHCPを市販ルーターにさせればよいと考え、
ASUS RT-AX55 で二重ルーター設定しようと何度かトライしたが、インターネット接続エラー解決できなかった。

Elecom WRC-733FEBK2 で二重ルーターは可能だったが、二重ルーターにする前よりも通信が重くなった。

そもそも二重ルーターで運用するやり方は間違いなのか心配になったのでQ&Aを参照してみた。

 

 


メーカーページによると、セキュリティ向上するので、必ずしも悪いことではないようだ。

もちろん、二重ルーターはなるべく解消するように、という解説記事も見つかった。

 

 

 

 

当然かもしれないが二重ルーターは速度に影響が出た。

実際、動画視聴で早送りやスキップがもたつくようになり、PCやスマホで広告や画像の多いWebページを開くのが手間取り、メールに広告画像が付いている物が一部表示されなくなった。

 

試しにauひかり提供のルーターを外して直で市販ルーターを接続したが、インターネット接続できなかった。

そもそもauひかりのルーターにはひかり電話のモジュラージャックが付いており、このルーターを外してしまうと電話が使えなくなるのでauひかりルーターの使用は必須だ。
 

上述のElecom のQ&Aに「かんたんセットアップ4」以降のルーターなら問題ないと書かれていたため、メルカリで対応の旧型ルーターWRC-X3000GSを購入した。

 

 

 

 

 

 

届いたルーター WRC-X3000Gをau ひかりルーターの直後に接続し、二重ルーターにした結果は良好で、ネット接続エラーの発生する前よりも安定して動画視聴できるようになった。

DHCP不具合発生前にも発生していた動画を早送りすると再生が数十秒ストップして再開まで待たされる現象は改善された。

 

なお、ルーター変更前後で回線速度をスピード計測サイトで比較してみたが、大きな変化はなかった。

 

手持ちのASUS RT-AX55がメッシュ対応なのでこれと組み合わせてメッシュにしたかったが、Elecom WRC-X3000GSはメッシュ非対応のため実現不可だった。

残念だが、贅沢を言ったらきりがない。

 

WRC-X3000GSの仕様等を検索したところ、通信がブツブツ途切れるとか、リコール対象機種という口コミが見つかった。

リコール対応を申し込もうと思ったら2022.7で窓口が閉められていた。

ダメ元でリコール申請ページから申し込んだら、自動回答で新品交換してくれるらしき受付メールが届いた。

現時点で、交換品は届いていないので、本当に新品交換してくれたかどうかについては後日追記予定。

 

尚、WRC-X3000GSのWiFi安定性に関しては、もともと他のWiFiルーターを接続先にするつもりで最初から期待しておらず、自家での用途では問題ない。

 

 

[2023.1.23追記]

 

ウイルスバスター for HomeNetwork の起動画面を見たら、検出されている登録デバイス数が98台だった。

 

 

 

 

この数ならば、かなり以前から上限の64を超えていた筈であり、不具合は出て気づかなかっただけと思われる。

 

 

 

[2023.1.25追記]

エレコムにリコール対応申し込みをした結果、交換品として後継モデル WRC-X3000GS2 が届いた。

大変ありがたいのだが、メインのWiFiとして使えるか試したところ、今まで通りASUSのWiFiを使った方が速度が安定している気がする。

電波干渉しては困るので、ホームWiFi 2.4GHzと5GHz、セキュリティWiFi 2.4GHz と 5GHzの4つのWiFiを止めたいのだが、WiFi無効にする手段が分からず困っており、2.4GHzと5GHzを別のSSIDにする手段がないのも不便だ。

 

少しでも他WiFiとの干渉を軽減するため電波強度は標準の「強」から「弱」に変更した。

 

 

[2023.1.27追記]

 

本記事の趣旨とは無関係だが、異世界おじさんの最新話が掲載された。

販売されている8巻の続きから読みたい場合は、バックナンバーの44話から読み始めるといい。

 

 

 

異世界おじさんの実写を見て思ったのだが、作曲家の宮川彬良(宇宙戦艦ヤマト作曲の宮川泰の息子)と似てる気がした。

 

 

 

 

 

[2024.1.6追記]

 

ホームゲートウェイのDHCP上限64が不満だったのと、もう機器がかなり時代遅れとなっていると感じたため、KDDIのサポート窓口にホームゲートウェイ交換を申し込んだ。

申し込み2日後に受領し、ホームゲートウェイ交換前後の速度を比較(ASUS WiFiルーターにPCからWiFi接続)した。

 

・以下は変更前のPA-BL900HWで下り68MBps

 

 

 

・以下は変更後のHGW-BL1500HMで90Mbps

 

 

 

ホームゲートウェイはWiFi未契約のため、有線接続でELECOMルーターでDHCPサーバーをさせ、そこ経由で有線接続でASUSルーターにWiFi接続させた結果だ。

純粋にホームゲートウェイの記録ではないが、その後の接続環境は共通で約1.3倍の通信速度改善となった。

 

 

[2024.1.7追記]

 

新しいホームゲートウェイに付属していたLANケーブルを使用するようにとの注意書きが気になっていたため、

電源タップに付いていたLANのサージ対策経由をやめ、直で新しいLANケーブルで接続しなおしたところ、速度が以前の10倍近く改善した。

 

以下は、サージ対策経由をやめ、新しいLANケーブルに交換後の結果だ。

 

今まで、いかに無駄な通信ロスを見過ごしていたかと、ショックだ。