早朝から台所のガスコンロの火が付かなくて朝食の準備ができない、と一騒動があった。

火は付くが、スイッチを離すとすぐに消えてしまう。

対処としての電池交換は真っ先に思いつき、家族からも言われたが、前回交換してからあまり経過していないので電池交換するのはもったいない、と即座に否定した。

 


問題の発生したガステーブルはパロマ製だが、リンナイのQ&Aを見ると、火が消えてしまうのはセンサーの汚れが原因で磨けば良い、とあった。
http://www.rinnai-style.jp/faq/breakdown/breakdown05.html

 

 


Q&Aの回答に従い、センサーの突起を歯ブラシで磨いたが、着火を試すとすぐ消えてしまう。
カバーを外してセンサーの根本から磨く必要があるのかと思ったが、ネジ留めされていて手軽に取り外しのできない機種だった。

 

 

ネジを両サイドとグリルの窓の部分を外し、カバーを開け、センサーを固定してある針金を取り外して磨いた。

 

 

今度は念入りにクリームクレンザー ジフをキッチンタオルに染み込ませて磨いたが、まだ解決しなかった。

仕方ないので、ガスのスイッチを手で押さえて強制的に着火し続けて朝食の準備をしてもらった。

家族からは、「ガスが使えなければ、料理ができない。新しいコンロを買ってくるように」と強い口調で言われたが、「原因を調べたいので待ってほしい」となだめ、「まだ購入して1年も経過していないと思うので、無償修理の対象だと思う」と保証書とレシートを探したが見つからない。

説明書や保証書の類は断捨離で処分してしまったらしい。
こういうことがあるから、断捨離というのは自分から好んでやることはない。
念のため、出納帳を確認したところ、購入後1年と10日程経過していてギリギリ保障期限切れだった。

幸い、他の作業場所で使っていたコンロがあったので交換することで原因確認の猶予ができた。

 

すぐ消えてしまうのは、センサーを磨いた際に外して戻す位置が悪かったかと、位置を変えたが解決しない。
途方に暮れて、最初に思いついて即否定した電池交換を、ダメ元で試したら一気に解決した。

装着してあった電池を見たら、「マンガン乾電池 お試し用」と書いてあった。

 

前回交換してからそれほど経過していない筈だと思ったのは勘違いではなかったようだ。

注意書きに「乾電池消耗時は、新しいアルカリ乾電池と交換してください。」と書いてあった。

電池の残量計で調べると、確かに残量が減っている。

 



新品のアルカリ電池に変えたら、ガスの着火音が軽快で全然違う。


家族からは、交換設置した旧式の自動消化センサーのないガステーブルの方が、ガスが着火しないトラブルがなくて良いので元に戻さなくて良い、と言われた。
だが、お節介なところもある安全装置のお陰で何度火事を未然に防いだかわからない。
料理中の来客や電話、長時間煮込む必要があるからと別の用足しに出かけて忘却等、安全装置が作動して助かったヒヤリハットは何度も経験済みだ。

ガスコンロの電池の消耗は結構早いようだが、単一電池は高いので、Amazon等でまとめ買いが良い。

 

 


単一に限らず、ボタン型も含めて電池類はヤマダ電機で買うとかなり高く、ホームセンターの方が安いことが多い。買いに行く手間とガソリン代を考えるとAmazonでも良い。同じ型番の電化製品もヤマダよりもホームセンターや通販の方が安いことはざらにある。

もし保障期限内で保証書とレシートが見つかっていたら、無償修理依頼に持ち込んで、余計な手間と時間が掛かってしまうところだった。
また、もし家族の主張を跳ね返さずにガステーブルを買い替えていたら、電池ごときの原因で万単位の出費をするところだった。

 

今回のガスに限らず、世の中には、パソコンにウィルスが入ったからといって廃棄してしまう人もいるらしい。
PCのソフト的な問題はリカバリーすればよいだけのことだし、単純な部品故障ならパーツ交換を自分でできる人からすれば、廃棄してしまうというのは非常にもったいないことだ。
以前、知人がデジカメが壊れたから修理に出すと言っていた時は、充電式なのを知らず購入後、一回も充電したことがなかったのが原因だった。
年配の人だと、昔の難しい機械の操作は得意なのに、最近の家電のことに疎いこともある。
単純な原因のことを「壊れた」と大騒ぎするのは、バカバカしいようでいて、結構身近に発生しているものだ。

電源を入れ直してみるというのは当然過ぎて既に試しただろう、と思って念押ししないと、実は試しておらず「壊れたから修理に出す」などというのは勘弁して欲しい。

 

ブログを始めてからよく思うのは、以前だったら、トラブルや失敗は苦々しい思いをして、自分の内だけの不愉快な経験というだけで完結してしまっていた。
だが、ブログ記事に取り上げることで問題点の整理ができ、他人からも共感してもらえる、というメリットができた。トラブルが起きても、記事のネタになるとプラスに捉えられるようになった気がする。
もちろん、問題は解決した方が気分的にすっきりするのだが。