シャープが鴻海に買収されたが、最近の日本の大手企業の経営不振は数年前のエコポイントが原因の1つではないかと思う。国の助成期間中は、売上げが急増するから設備投資に走るが、期間が過ぎると売れなくなり、投資した設備が無駄になるのは素人が考えても予想がつくことだ。
企業側だって、売上げが大きく上下に変動するよりは、安定したペースで売上げ予測が付いた方が生産計画を立てる上で都合がよいはずだ。
短期に需要が集中して休みなしで増産で働かされたり、助成期間が終わって一挙に不良在庫を抱え込んでも困ると思うし、人の増員と解雇を気軽にされてもありがたくない。
私のような経済の素人でも、
「エコポイントが終わったら、製品の売れ行きがガタ落ちするけど、本当に大丈夫なのかな?」
と不安に思っていたが、実際に素人の予想通りとなった。

アベノミクスだって、特定の業界や大手はもうかっても下請けは恩恵を受けず、補助対象外の企業は逆に売上げが落ちる、というのは差別な気がする。
先日の新聞にトヨタは利益を増大しても、下請けには還元されず、以前強制されたコストダウンが続いたままだと記事に載っていた。

消費税増税は延期されたが、アップしなくては国の財政がままならないほど逼迫しているなら、税金を使って無駄な事務手数料を掛けた補助なんかやめて欲しい。

アベノミクス、エコポイント、オリンピック、ふるさと納税、18歳選挙権、等自分が恩恵を受けてない or ありがたいと思わない政策に費やした費用が使われずに還付されたら何万円手元に戻ってくるだろう?
こういった政策も、偉い人が決めるからもっともらしい効果があるよう宣伝されるけど、同じことを自分のような知名度のない素人が提案したら一笑に付されて終わりだろう。


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