3月5日日本時間20時30分。台湾で韓国対台湾の1次リーグ最後の試合が始まる前、かつてないほどの胸の高鳴りを感じていた。
昼の試合でオランダがオーストラリアを4対1で下したため韓国はこの試合6点差以上の点差をつけて勝利を収めないと東京ドームのチケットは手に入らない。台湾も韓国にそれをやられるとチケットを失う。
この状況下、激しい戦いは必至であり、韓国は攻撃、台湾は防御に徹し気迫あふれるプレーが数多く観られるものと思ったからだ。
しかし、蓋を開けてみれば静かな試合となった。積極的な采配で言えば、4回の2アウト満塁に9番にスタメンで入っていたソンシホンに代えてキムテギュンを早めに代打に送ったところだろうか(結果はフライアウト)。
試合を見てるうちにふと冷静になったが、野球の現行ルール、リーグ戦での優勝を争う国内リーグでの野球において大量点を取るという戦術自体存在していないことに気づく。
例えば、得失点差で勝敗がつくサッカーなどは攻撃的なフォーメーション、守備的なフォーメーションが戦術として存在するが、野球においてはこの状況下で戦ったチームが数少ないためそのようなものはない。
よってこの試合も普通の試合が展開された。観客は6点差がつかないことを徐々に悟り台湾側は盛り上がり、韓国側は沈んでいった。
結果論、多くの報道でも語られているがオランダ戦の0-5の敗戦が全てだった。今後韓国野球界はあの試合なぜあのように打てず守れず走れずになったのかをこれから省みる作業に入るのであろう。
こうしてソンシホンのWBCは思わぬ形で終了した。
彼はこれから所属チームの斗山ベアーズに戻り、国内リーグのオープン戦が始まり開幕へと向かい、FA権を取得する大きなシーズンへ挑む。
