本学で37年間、勤務された高橋伸次教授の退職記念講演会については、すでに本ブログで告知しました。3月16日(土)午後3時から、高崎経済大学2号館211教室にて、「スポーツで高崎を変える―ソフトボールシティへの挑戦」と題する公開講演会が行われます(開催の案内は大学HPや『広報高崎』でも掲載されました)。

 

 講演会終了後、午後6時から、高崎経済大学7号館1階食堂にて、懇親会が行われることもお知らせしたとおりですが、懇親会の参加予約について、2月3日のブログでは、個人的に私に連絡するようにぐらいの伝え方でした。

 

 その後、講演会と懇親会については「高崎経済大学同窓会HP」でも告知いただいており、そこで懇親会の参加予約フォームにもつないでもらいました。年度末のお忙しい時期、土曜日の開催ではありますが、参加を希望される方は、ぜひ、そこからお申し込みください。

 

 定員にはまだまだ余裕があります。ソフトボール部のOB・OG、現役部員、高橋ゼミの現役生・卒業生、その他多くの方々の参加をお待ちしています。高橋伸次先生に感謝の気持ちを伝える、またとない機会です。みんなで集まって先生の退職をお祝いしましょう。

 

 高崎経済大学地域政策学会の紀要『地域政策研究』第26巻第4号は、高橋先生の退職記念号です。私も研究ノート(「グローバル・サウス」への地政学的関心をめぐって)を寄稿しました。

 

 退職記念号の執筆者は、退職者に対する「付記」や「献辞」を寄せることがあります。私も慣例に倣い、以下のような文章をしたためました。退職記念号公刊前ではありますが、本ブログにおいて、ひと足早く披露します。「伸さん」の「偉業」を本ブログの読者に少しでも早く伝えるためです。

 

 伸さん、長年にわたり、お疲れさまでした。これからも、よろしくお願いします。

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【付記】

 

 1987年4月のご着任以来、高崎経済大学に多大なる貢献を果たし、2024年3月をもって定年退職される高橋伸次教授に、心からの感謝を込めて本稿を捧げます。

 

 体育学を専門とする高橋先生は、経済学部時代は、必修の体育実技や体育理論、地域政策学部開設後は、スポーツ科学、スポーツ指導者養成論、スポーツ行政論、そしてゼミなどを担当されました。おそらく、1957年の開学以来、歴代教員の中で最も多くの学生を指導された方だと思います。

 

 高橋先生と言えばソフトボール。切っても切り離せません。37年間、体育会ソフトボール部の朝練(!)を指導し、合宿や遠征・大会で全国各地に部員を引率し、文字どおり、粉骨砕身、身銭を切りながらソフトボール部を支えてこられました。

 

 この間、全日本大学ソフトボール連盟理事、日本ソフトボール協会理事など、学外の公職も歴任されました。ご苦労も多かったことでしょう。本当に頭が下がります。

 

 これまでソフトボール部は、並みいる強豪を打ち破り、全国大会や関東大会で過去に何度も上位入賞を果たしましたが、高橋先生がおられなければ、けっしてなしえなかったはずです。本学教職員のほとんどは、大会結果を「ニュース」として聞き流すだけだったでしょう。でもスポーツ推薦入試のない本学にとって、この結果は、あたりまえのことではありません。今こそ、高崎経済大学の名を全国にとどろかせた高橋先生の「偉業」を、人目につかぬところで積み上げられた努力とともに、大いに讃えるべきです。

 

 ソフトボール部は、今年、文部科学大臣杯全日本大学男子ソフトボール選手権第58回大会3位入賞、関東大学男子ソフトボール選手権大会第54回大会3位入賞を果たし、高橋先生のご退職に花を添えました。選手・マネージャー諸君は、あっぱれです。

 

 高橋先生ご自身、『スポーツで高崎を変える―ソフトボールシティへの挑戦』(高崎経済大学ブックレット)を刊行され、40年近くにわたるご自身のチャレンジをまとめられました。

 

 そして、もうひとつ忘れてはならないのは、体育会本部を長年指導し、本学と都留文科大学との体育会の定期戦「鶴鷹祭」を支え続けられたことです。弱小クラブ所属の部員にも、大学の名をかけて行われる真剣勝負の機会、熱き交流の場を設けてこられました。コロナ禍を挟み、今年は4年ぶり47回目の大会が開催されましたが、最初の頃は、トップを含め両大学関係者の理解も得にくく、手弁当の運営で苦労されたと思います。おかげさまで、若人の成長を促す大会は何とか維持できました。あとは、残されたものの頑張り次第です。

 

 今は亡き河島英五の名曲のひとつに「時代おくれ」という歌(作詞・阿久悠)があります。

 

 「目立たぬように はしゃがぬように 似合わぬことは無理をせず 人の心を見つめつづける」の痺れるフレーズ。これを地で行く人でした。自慢話など、けっしてなさらなかった高橋伸次先生の退職記念号です。33年間、そばで見ていた私から、この場を借りて、高橋先生の歴史的偉業の一端を紹介させていただきました。

 

 これからも健康にご留意なさり、私たちをご指導ご鞭撻いただければ幸いです。今後とも、よろしくお願いいたします。