昨日、東京・神田の貸会議室で、32期生に対し、矢野ゼミ恒例の就活サポート「模擬面接」を行いました。

 

 やり方は、いつも通りです。まずは、学生が事前に第一志望企業を想定してエントリーシートを作成。それを就活サポーターのゼミ卒業生がチェックし返却。学生は、先輩からの厳しいコメントやアドバイスを参考にエントリーシートを書き直し、完成させる。それをサポーターに送り、後日、そのエントリーシートをもとに模擬面接を行うという恒例行事です。

 

 今年も4期I君(NTT東日本)、6期K君(全国農業協同組合中央会)、15期K君(大日本印刷)、同S君(みずほリサーチ&テクノロジーズ)、同H君(損害保険料率算出機構)の5人が、忙しい合間を縫って、32期生9名に貴重なアドバイスをくれました。

今年で18回目。毎年、協力していただいているゼミ卒業生には本当に感謝、感謝です。

 卒業生による就活サポートは、17年前、まさに15期生の就活支援からスタートしましたが、途中からは、お世話になった恩返しにと、その15期生がサポートに加わってくれています。本当にありがたい限りです。

 

 参加する学生には、いつも伝えます。

 

 ~ええか、お前ら。これは当たり前のことやないぞ。先輩たちが仕事や家族サービスに費やすべき時間を使って、君らの拙い文章にコメントし、面接に付き合ってくれるんや。営利目的、成功報酬目的の就活エージェントと同じにするんやないで。感謝の気持ちを忘れんように。模擬面接当日は、最初から最後まで緊張感を持って臨むように。懇親会でスマホいじくってたら、即退場やからな!~

 

 昨日は、神田の「みんなの会議室」に集まり、午後5時、プログラム開始。まずは、I君による15分ほどの全般的講話。その後、各ブースに分かれ、模擬面接。今回は、それぞれ卒業生が待ち構えるブースを、学生がグループに分かれ、パートナーを変えつつ渡り歩く形で模擬面接を3回繰り返しました。

 

 父親のような年齢のI君をはじめ、長年、第一線でもまれてきたビジネスパーソンからの指摘は、エントリーシートへのコメントを含め、今時の若者には少々きついものだったかもしれません。しかしながら、それもこれも、後輩の成長、就活の成功を願ってのことです。腫れ物に触るかのような、その場限りのアドバイスや就活エージェントの巧言令色に、愛も誠もありません。

 

 後片付けが終わり、懇親会場に向かったのは午後9時。JR神田駅近くの居酒屋で終電の時間まで、世代を超えた15人の懇談が続きました。32期生諸君は、先輩方に感謝しつつ、自らの力で自分の人生を切り拓いてください。先輩から受けた恩に直接報いることはできないかもしれません。でも、受けた恩を石に刻み、(ゼミの後輩に限らず)次の世代に、あるいは、広く社会に還元してください。世の中を少しでも良くするために。

 

 若者の成長を促すプラットフォームは、上記就活サポーターのみならず、多くのゼミ卒業生によって支えられています。今年もゼミ基金から、会議室賃料、卒業生の御車代、ゼミ生の交通費補助金を支出しました(合計7万6000円)。就活サポートは、あと3回、ゼミ35期生まで続ける予定です。今後とも、よろしくお願いします。