新年度が開講して、ひと月が経ちました。私の授業に関しては「異変」が起こっています。アジア経済論(前期セメスター「開発経済論」、後期セメスター「アジア経済論」)、世界経済論(同、世界経済論Ⅰ、世界経済論Ⅱ)ともに、受講生が例年に比べ多いのです。特にアジア経済論なんて、ここ数年、履修登録者40名を超えたことがなく、昨年など20名強だったのですが、今年は出席者だけでも100名近くいます。まだ事務から名簿が上がってこないので正確な履修登録者数は分かりませんが、昨年の5倍はいきそうです。世界経済論も毎回150名以上出席者がいますから、履修登録は200名を超えているような気がします。 いったい何が起こったのでしょうか。ようやく「ハマリ」の評価に変化の兆しが見え始めたのか、「ハマリ」科目にあえてハマリたがる学生が増えたのか。たぶん一番大きな要因は、担当2科目の履修登録者数があわせて軽く1000名を超えていた、あの教員が病休となったことが一番大きな原因であると思います。他の先生方からもそんな声がちらほら聞こえてきますが、私の場合、出講日が木・金で彼とずっと重なっていたため、もろに影響が出たのでしょう。出席者が多少多くなっても、やることは変わらないのですが、人数が増え受講生から発せられる「エネルギー」(曖昧な表現ですが)が多くなった分、講義を担当する側も消耗するような気がします。若者のエネルギーを受け止めるのは、結構大変です。 ゼミは、前期演習Ⅱは、演習Ⅰサブゼミと合同で木曜5限に行なっています。春合宿以来輪読してきた『反グローバリズムの開発経済学』は次で読み終わります。進学希望の12期生S君の研究報告をはさみ、6月3日からは、橋本寿朗氏の『戦後の日本経済』を読みながら、戦後日本の経済政策史、経済の変遷を概観します。 演習Ⅰでは、A.O.Hirschman, Exit, Voice, and Loyalty を読んでいますが、学部生には若干難しいようです。何とか食い下がろうと必死で訳を作り、関連事項を調べてこようとする姿勢が健気です。毎回読み終わったところまで、私の訳文を渡し復習に役立ててもらおうとしていますが、やはりなかなか荷が重いようです。でも頑張ってください。もうすぐ慣れてくるでしょう。 今年も3年生が円ダービーに参加。1回目の予想値を提出しました。ディベートはまだ打ち合わせもしていませんが、6月11日には、円ダービーも絡めながら、「6月末日の円相場は、5月末日に比べ円高となるか、円安となるか」というテーマで模擬ディベートを行なう予定です。5月末の円相場。13期ゼミ長E君チームの114円超の予想が現実味を帯びてきました。副ゼミ長J君チームは111円66銭という無難なレートをはじき出したはずなのですが、締切日以降の動きが激しくなっています。 経済学部新年度の履修状況を聞くと、やはりいろいろな問題も出てきているようです。一番問題なのは、X氏の科目。聞くところによると、科目Aは履修登録ゼロ。科目Bは1名。こういう状況らしいです。こうした登録状況は今に始まったことではありません。例年どおりと言ってよいでしょう。具体的にどう対応するかは難しいのですが、放置するわけにはいかないように思います。どうすればよいか。経済学科長という立場もあり、本当に難しい。でも、難しいといって何もしなければ、「世間」とずれた慣習、前例が積み重なっていくだけです。学部自治の本質が問われる問題だと思います。