12月23日(金)は祝日でしたが、学事日程の都合上、高崎経済大学では通常授業が行われました。したがって、私の場合、1限が世界経済論Ⅱ、4限(~)が演習Ⅰでした。これで年内の正規授業は終了です(卒論初稿を提出できたのは結局、Mさんのみ。24期の皆さんは4月から社会人となるようですが、この先が思いやられますね)。 当日は午後6時から恒例の「望年会」が2年・3年・4年(26期・25期・24期)合同で行われました。1次会には14期生6名も参加してもらい、にぎやかな懇親会となりました。祝日授業は確かに面倒ですが、祝日だからこそ仕事休みの卒業生がゼミ、そして望年会に参加できたわけです(8か月に及ぶ世界一周の旅から無事帰国した24期M君も参加!)。 14期生の参加者は、グラブってる会社に転職したI君、ドイツ留学ののち卒業し今は三井倉庫で頑張っているGさん、高経附芸術クラスの担任2年目のSさん、信金中金から被災地支援のため気仙沼に出向中のN君(2016年9月16日付『三陸新報』にインタビュー記事掲載)、本務校で研究員をしながら高経大で非常勤を務めているHさん、筑波大学の大学院生Yさんです。14期生6人には演習Ⅰにも顔を出してもらって、これから就活に臨む25期生にそれぞれアドバイスをお願いしました。皆さん、いろいろな経験をしてきましたからね。3年生にとっては貴重な助言になったはずです。 今回に限らず、矢野ゼミでは現役生と卒業生との出会いの場、チャンスが数多くあります。12月10日、京都で行われた合同ゼミ後の懇親会には、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科M2のA君(21期ゼミ長)に(修論準備で忙しい中)急遽参加してもらい、場を盛り上げてもらいました。タンザニアに何か月も滞在し現地調査を続けた先輩の話も非常に興味深かっただろうと思います(A君、タンザニアのコーヒー、ありがとうございました。本日飲み終わりました)。せっかく矢野ゼミに在籍しているわけですから、現役ゼミ生には、こうした卒業生との「出会い」を大切にしてほしいですね。 成長したゼミ卒業生に会うのは私にとっても楽しみです。(卒論の書きっぷり、提出までのあれこれがあって)卒業時には頼りなく見えた人たちが、社会の荒波にもまれ、それぞれ立派に成長している姿を目のあたりにするのは、演習指導教員にとってもうれしいものです。今はまったく頼りない24期生ですが、きっと成長してくれるものと期待しています。 たまっている原稿を仕上げなくてはならず、私にとっての休みはまだまだ先です。新年のご挨拶も遅れそうですが、とにもかくにも、皆さん、良いお年を。 ……と、呑気な締めくくりを許さないのが日本の現状です。先日閣議決定された来年度予算では、本ブログで懸念していた通り、防衛省「安全保障技術研究推進制度」の予算が満額、すなわち110億円(!)つきました。安倍晋三ならやると思っていましたが、2015年度3億円、16年度6億円だったものが、来年度は一挙に110億円です!18倍です!池内了氏の言う「研究者版経済的徴兵制」がいよいよ現実のものとなります。大西隆・現会長のこれまでの言動からすれば、日本学術会議が今後下す「判断」も、おそらく「現実的」なものとなるはずです。安倍政権による「軍・産・金・学・報」複合体の構築が着実に進んでいます。暴走は止まりません。 それでも、みなさん、良いお年を。ただそれを待っているのではなく、「良い年」にしましょう。声のあげ方はいろいろです。やり過ごしていると、空はまた暗くなるでしょう。「悪い年」になりかねません。