この1週間、研究室にはいろいろな人が来訪しました。 まず24日には、ゼミ3期Kさん(旧姓Hさん)がご主人・子供連れで来訪。群馬県に実家のある彼女ですが、昨秋の総会には都合により出席できなかったので、会ったのは久しぶりでした。相変わらず元気そうでしたね。「あの案、賛成です。」と彼女。そう、次のゼミ総会についての提案。土曜日開催、1次会は大学生協食堂、その後、近隣の温泉で1泊という私の提案です。Kさん、次はぜひ来てください。 また同じく24日には、R大学に移ったOさんが久々に来訪。聞けば、ゼミ卒業生とのOB会があるとのこと。本学から移動してからも、ゼミ卒業生との交流を定期的に続けてくれているのです。K先生も交え、小一時間ほど話したのですが、びっくりしたのは、イラクで人質となっていたI君とOさんが面識があったということです。劣化ウラン弾の問題について、わざわざOさんに話しを聞きに来たらしく、I君は、写真などを見せながらのOさんの話を熱心に聞き入っていたそうです。 Oさんは、彼のことをテレビで知った時はびっくりした、彼が解放されて本当に良かったと話していましたが、無事帰国すればしたで、バッシングの嵐。最近の風潮、ちょっと変ですね。「自己責任」ですか。何なんですかね、あれ。日本のパスポートを持った人の安全を確保するなんて、議論の余地なく、国の義務です。パスポートを持った人が、現政権に、あるいは現政権の政策に賛成であろうが、批判的であろうが、そんなことはまったく関係ありません。自己責任論を振りかざし、人質になった人(ならびにその家族)を批判する人たちが言っているのは、結局のところ、「お上は正しい」「お上の言うことに従え」ということだけのように思います。お上の言うことに従う人だけが「日本国民」なのであり、従わない人、批判的な人は、「反日分子」ということなのでしょう。こんなんじゃ、ジャーナリストの出る幕はなさそうです。現地情報は大本営発表に任せろということになるでしょうから。 人質問題のこと、大学改革をめぐることなどをひとしきり語り、Oさんを会場まで送り届けました。私から卒業生の人たちへのおみやげは、できあがったばかりの『Intro学びへのいざないVol.2』と『たかけい学報』第70号。大学の近況を知っていただければと思いまして。 30日には、10期K君が北海道から来学。お供に同期Y君を引き連れて。講義とゼミの合間に研究室で軽く談話。せっかくだからと、ゼミ13期生の人たちに対して一言ずつ挨拶をしてもらいました。翌日には、同じく10期T君が岩手から来訪。サイクルスポーツセンターで子供と遊んできて家でグッタリしているところに電話。「Tですが、今、高崎駅にいます」「横に北海道から来た髭の濃い男と仕事でお疲れ気味の男もおるやろ?」「はい。で、これから一言ご挨拶にお伺いしてもよろしいでしょうか。」「挨拶なら、この電話でええわ。」「いや、お渡ししたいものもありますんで」ということで、T、K、Yの3君がやってきました。おみやげに純米吟醸「月の輪」をいただいたのに、彼らとは1階エレベーターホール前で2、3分、立ち話をしただけでお別れ。8月以降ならお茶ぐらい出せるかもしれませんね。時間にもよりますが。 卒業してからも、懐かしく大学を訪ねてくれる人がいる。訪ねてくる人を迎えるため、すでに本学を離れた人まで出向いてくれる。何だか、うれしい1週間でした。