昨日の学長選挙の結果、長期政権に終止符が打たれ、新学長が誕生しました。私が推していた人とは違うのですが、累計14年も続いた体制をとにかく終らせたことの意味は大きいと思います。本学において様々な役職を経験され、今回はマニフェストまで出されたわけですから、これからの大学運営に大いに期待したいと思います。 本選では、候補者3名のうち、どなたも有効投票数の過半数に達せず、上位2名による決選投票となりました。その結果、新学長誕生となったわけですが、これからの大学運営を風通し良くし、「オール高経大」の雰囲気のなか行なっていくには、クリアしていただかなくてはならないことが多々あります。 考えたくもないことですが、学内管理職ポストを、万が一、今回の投票行動・投票結果による論功行賞的方法で割り振ることがあれば、大学運営は滞るでしょう。新学長の本選における獲得票数は、学内専任教員の過半数に遠く及びません。論功行賞ではなく、適材適所。オール高経大の体制を築き、本気で発展を目指すなら、管理職には、きっちりと働く「意思」と「能力」、そして「体力」のある人を配置すべきでしょう。出講日である週2日、しかも講義期間中しか大学に来ないような人など、もってのほか。構造不況の大学業界において生き残りをかけ、様々な改革に取り組んでいかねばならない状況です。出講日以外に最低もう1日(できれば2日)、出勤できないような管理職では、山積する難題の解決は難しいと思います。近視眼的な利害関係、派閥意識は捨て去るべきでしょう。 私ごときの懸念など、単なる杞憂ないし妄想に終ることを切に願っています。本学にとって大変重要な時期です。新学長には、とにもかくにも健康に留意し、職務を全うしていただきたいと思います。

メッセージ
無題【矢野】
(2005-12-12 09:56:00)

下に書いた「理事長制度」は「理事制度」の間違いですね。すみません。



無題【矢野】
(2005-12-12 09:53:00)

 現学長(来年1月まで)のI先生のやり方には批判すべきところが多々ありますが、高崎市立という条件下、様々な貢献をされたのはたしかであり、そのことが、政権が長期にわたった理由の一つでしょう。たとえば、創立以来、経済学部しかなかったところに、時代を見据えた地域政策学部を創り、複学部制にしたこと、大学院という制度のなかったところに大学院を新設したことなどは、本学50年の歴史において特筆すべき偉業です(別の言い方をすれば、だからI先生は少なくとも2回、引退の時機を失したということにもなりますが)。 新学長K先生は、現学長の問題点・限界を乗り越えたうえ、大学づくりに励んでいただかなくてはなりません。副学長制度は、一考に値しますが、役割を明確にしなければ、管理職手当に値しない管理職ポストを増やすだけのことに終ります。理事長制度は、私としては反対ですね。高崎における政官財の意見に耳を傾けるぐらいなら、本学学生諸君の意見・アイデアを聴取した方が、本学の発展にとって、よほど有効でしょう。優秀な学生を全国から集め、卒業生が全国で活躍してくれれば、大学は安泰であり、本学が発展し続けていれば、それこそが大きな地域貢献なのです。地元にとやかく言われることはありません。 現時点での独法化については、私は反対です。どこもかしこも独法化に走るなか、公立という設置形態の方が本学の特長を出せるとも思いますが、独法化するか否かを決めるのは、設置者です。大学側の意向がどうあれ、東京都や横浜市のような豪腕首長が決断してしまえば、否応なく独法化が進みます。本学にとって今必要なのは、様々な知恵を結集し、制度化すべきことをきちんと制度化し、大学の体制を整えておくことです(今回の学長選挙にあたり、このあたりを見据えておられた候補者は、私の知るかぎり、一人しかおられません)。 詳しくは、いずれまた。



無題【名無し】
(2005-12-12 06:16:00)

 政権が長きに渡ったのは、渡ったなりの理由があったかと思いますが、やはり他の国公立大学では考えられないことです。もちろん、良いオーナー企業というのもありますから、一概には言えませんが。 規模の小さな高経は公立大学法人化することは現時点では考えられないと思いますが、将来的に民主的な大学運営を実現するためにも、「学長は○期以上は務められない」というようにしたら良いのでは?また、副学長制度や理事制度(市の教育委員長をはじめ、高崎の政財官界の主要人物に務めてもらう。また、都留文科大学や群女、前橋工科の学長などでもよい)を導入するのもアリのような気がします。何はともあれ、K先生には健全なリーダーシップを期待したいと思います。(長文失礼しました)