「2012年体制」のもと、でたらめな政治が続いています。前政権の時と同様、忖度官僚たちが青ポリバケツの蓋を押さえつけていますが、ここまで強烈な「腐敗臭」は防ぎきれません。あっちこっちで腐敗しています。登場するキャラクターも個性満点です。
 東京オリ・パラ組織委員会会長の後任を、リオにスーパーマリオ姿で現れた御仁が引き受けて、「アンダーコントロール!」のでまかせから始まり、オリ・パラのロゴ問題、国立競技場の建て替え・設計問題、マラソンその他競技会場問題、東京誘致裏金疑惑、組織委員会会長の女性差別発言まで、問題まみれの東京オリ・パラを「やむを得ず中止します」と宣言すれば、「ギャグ漫画」の終わり方としては、それもありかなと思ったこともありましたが、東京オリ・パラを何が何でも開催しようとする勢力は国内外でうごめき、国民受けの悪いギャグ漫画の連載を続けています。 そして、新型コロナウィルスは変異株が蔓延し、緊急事態宣言下の新規感染者数は下げ止まりとなっています。 そんなこんなの今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。 私は、いつもどおり、年度末の慌ただしい日々を過ごしています。 今秋出版予定の地域科学研究所の研究プロジェクト成果報告書『地方都市における中小製造業の存立基盤とグローバル展開』(仮称)向けの原稿がようやくまとめられました。ベトナム現地視察の内容も盛り込み、「国際化・高付加価値化・連携による老舗家具メーカー発展の模索―「馬場家具」から「BABAKAGU」へ」と題するレポートを書き上げました。家具業界などまったくの門外漢でしたが、現地調査やインタビューを行ったり、関連データを調べたりして、いろいろと勉強になりましたし、面白かったです。どのような分野も奥が深いものです。 そして、本日、卒業論文集『経済学研究年報』第28号のデータをCDRにまとめ、生協に発注をかけました。3月23日に開催予定の謝恩会に間に合わせるには、今日がデッドラインでした(謝恩会が無事開催となるかどうかは分かりません)。 最近は卒論集の原稿を紙では受け付けてくれません。生協も昨年から入稿は電子データだけとなりました。デジタル難民の私が全員の卒論本文データをまとめ、表紙、序文、目次、あとがき、輪読図書一覧、奥付、写真とともに1本にまとめるのは大変で、昨日、28期ゼミ長Sさんの力を借りて、ようやく完成させました。「MS明朝」と「游明朝」の混在する文書をひとまとめにする。注番号は各執筆者で完結させ、頁は全体で通して打つ。こんなのを私がやっていたら何日かかるか分からないので、手伝ってもらいました。 昨日は教授会で、少々心配だったSさんの卒業も決まった(28期全員卒業!)ので、お手伝いのお礼も兼ねて、久しぶりに「三幸」で飲みました。「三幸」は群馬県からの営業自粛要請に応じ休業していましたから、年末の三長老の飲み会以来です。オッサンとサシ飲みは苦痛だろうから、たまたま暇にしていたSさん同期のM君も交え、4人未満、換気バッチリ、感染対策バッチリ、三密なく閑古鳥状態に近い店(失礼!)で飲みました。 卒業論文集は例年通り、完成するでしょう。問題は、文集『梁山泊』です。 28号どころか、まだ27号が完成していません。人海戦術で印刷・製本してきたので、昨春には完成していなければならない卒業生の分を印刷できていないのです。27号には6期生をはじめ、多くの卒業生が寄稿してくれたので、ゼミ文集らしくなる予定だったのに、いまだできあがっていないのです。寄稿してくれた方々、毎年『梁山泊』の到着を楽しみにしてくれている(はずの)卒業生の皆さんには、大変申し訳ありません。 27号は何とか仕上げます。ただ、4月以降になると思います。私、年度末、もう1本、締切をかかえています。
 そして、28号ですが、今のところ、現役生に向けた簡易バージョンにする予定です。長く続くゼミ文集に欠号を生みたくないので、作るのは作ります。しかしながら、大量には作れそうにない。薄く、ざっくりしたものですが、卒業する28期生も寄稿する『梁山泊』28号をとにかく作る。今のところ、こうした計画です。卒業生の皆さんには申し訳ありませんが、何卒ご了承ください。 ひょっとすると、これからは『梁山泊』もCDR配布ですかね。PDFにしてメール添付ですかね。なんか、味気ないなあ。
【最近いただいた本】
☆妹尾裕彦・田中綾一・田島陽一編『地球経済入門―人新世時代の世界をとらえる』法律文化社、2021年、2400円;
 世界経済論・国際経済学を学ぶ学部学生向けのテキスト。「広い視野にたって、ものごとを示す」「21世紀生まれの学生向けだから20世紀後半の事件史的トピックの扱いを控えめにする」「抽象度の高い経済学テキストとは一線を画し『人』が見えるようにする」「通説の紹介にとどまらず批判的視点を盛り込む」という方針で編まれた。22世紀を見据えた大局的テキストと言えるのかもしれない。
 定番のテーマは押さえているし、ファーザーリーディングのリストはあるし、値段は手頃だし、テキストとして使いやすいだろう。
☆田林明・菊地俊夫・西野寿章・山本充編著『日本農業の存続・発展―地域農業の戦略』農林統計出版、2021年、5000円;
 農村地理学の大御所たちがまとめた。東京近郊を含む全国各地の調査を元に、存続/発展の可能性のある地域農業の実態を捉えようとする。都市部、平地、中山間地域、それぞれの条件に応じて地域農業の存続・発展戦略を考える必要性を説く。