いろいろなことに忙殺され、「研究室だより」を書く時間もありませんでしたが、この間、ゼミ生はいつもどおり、奮闘してくれました。 まずは京都大学Iゼミとのディベートですが、ゼミ7期生の時に始まったこの企画も9回目。15期生が参加する今年のテーマは、「1998年ロシア危機までの対ロ構造調整政策は、ロシアにとってプラスかマイナスか」というものです。 毎年、準備は大変で、協力し、スケジュール調整をしながら、ゼミ生たちはディベートに備えます。だからこそ、ディベート準備のプロセスを通じて、「矢野ゼミ生は矢野ゼミ生になる」のでしょう。時間を共有し、飲んだり食べたり、泣いたり笑ったり、衝突したりしながら、ゼミ生同士のつながりが深まります。知識も増えますし、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力も増します。ディベートのテーマをもとに進級論文を書けば、就職面接において、「ゼミでどんな勉強をしましたか」と聞かれても、その内容を堂々と答えられるでしょう(文章化することの意味は非常に大きい!)。過去、進路決定においてゼミ生が一般的にそれほど苦労しなかったのも、ゼミ3年次、秋から冬にかけての頑張りがあるからこそです。 基礎ゼミが制度化され、ゼミの人数が多くなっていますので、対抗ゼミの人数に合わせるため、また、数に埋没することなく準備に励んでもらうため、今年から、京大とディベートを行なうディベート班、神奈川大学Nゼミと合同ゼミを行ない、そのためにペーパーを準備する論文班に分かれました。もちろん、それぞれがまったく別々に取り組むのではなく、模擬ディベートの相手を論文班(プラス4年数名)が務め、論文班のペーパー草稿をみんなで議論し、推敲しています。ディベート、合同ゼミの現場には全員が立ち会います。 昨日、ディベートが終わりました。結果は負け。直前は本当によく頑張っていただけに残念ですが、ディベート本番に参戦した9人の人たちは、それぞれ勉強になったと思います。Iゼミとの交流もできたし、矢野ゼミの聖地「そんぶれろ」でも飲めました。今頃は、京都を散策していることでしょう。気をつけて帰ってきてください。「家に帰るまでがディベートです。」帰ってきたら、詳しい話を聞かせてください。今年も、今日行なわれる推薦入試のため、京都に行けませんでしたから。 神奈川大学との合同ゼミは、12月9日の土曜日午後、東京六本木の会議室で行ないます。今回、論文班は、模擬ディベートの相手をしつつ、自分たちの論文を書き上げるということで、ディベート班以上に大変だったかもしれませんが、献身的に頑張ってくれました。明後日、火曜5限に、彼らが書き上げた論文「グローバル化する世界経済の課題―アフリカ諸国における重債務問題を事例として」第1稿の検討会をやります。今度は、ディベート班が協力する番です。しっかりと原稿に目を通し、有益なコメントをしてあげてください。 こうしたゼミ生の頑張りを金銭面で支えてくれているのが、卒業生から預かっているゼミ基金です。今年は、3年生プラス4年の引率3名に一人1万円ずつ、計20万円の補助を出しました。合同ゼミには、交通費として1人3000円を出す予定です。何から何まで自腹でやっていた初期のゼミ生にとっては、うらやましいかぎりの処遇でしょうが、これも、とりあえずコツコツと積み上げてきたゼミの「伝統」です。ご寛恕願います。 また、昨年から実施しているTOEICの初回受験料補助ですが、最後の模擬ディベートの日、2年生(16期生)に1人1000円ずつ渡しました。2年次の基準点600点を一発で超えたNさんには、受験料を全額キャッシュバックしました。今後は640点(3・4年次キャッシュバック条件)、730点(キャッシュバックおよび矢野修一鮨屋接待プラス記念品授与)、860点(730点に同じ。記念品のグレードアップ)をめざし頑張ってください。200点代だった人も、次は頑張ってください。キャッシュバックには、「初回の点数の2倍」という条件もありますから。 これも事後報告ですが、榛名駅伝に関しても、参加費プラスTシャツ作成代の一部補助として、1万6000円をゼミ基金から出しました。ディベート、合同ゼミ、TOEIC、榛名駅伝、文集『梁山泊』作成等々、ゼミ基金は、さまざまな活動の支えです。趣旨をご理解いただき、ゼミ卒業生の皆さんには今後ともご協力のほど、よろしくお願いします。そして、現役のゼミ生諸君は、いろいろな活動にお金が出ることは「あたりまえ」じゃないんだ、ということを肝に銘じ、感謝の気持ちを忘れないでください。卒業生だって、余分な金をたくさん持っているわけではありません。お金の向こうに、卒業生たちの君たちへの思いを感じ取ってください。そして、立場が変わり、君たちが卒業したときには、今度は君たちが後輩の諸活動を支えてやってください。 矢野ゼミ卒業生の皆さん、いつも事後報告で申し訳ありませんが、本当にありがとうございます。ゼミ生たちの頑張る土俵、活躍するステージを、皆さんのご芳志が支えてくれています。これからも、皆さんから預かっている大切なお金を、若者たちが「さまざまな可能性」を「発見」していく「きっかけ」に使わせていただきます。少しだけ背中を押してやれば、若い彼ら・彼女らは、いろいろなことができますから。 大学院合格の報をひとつ。矢野ゼミの研究テーマそのものではないけれど、ゼミの研究テーマに密接に関係している教育社会学。それを本格的に勉強していきたいという14期Hさん。このたび大学院に合格しました。別の大学院もまだ受けますが、とりあえず、勉強できる場が確保できてよかったですね。おめでとうございます。卒論、頑張ってください。この前の中間報告の感じで大丈夫ですから。

メッセージ
無題【はやさか】
(2006-11-26 12:47:00)

入院受け入れ先が見つかりました。大学院は「砂漠」のようだとYTさんが書かれていますが、わたしにとってはまだ見ぬ世界なので、大学院生活は毎日がアウェイの「ひとり鶴鷹祭」みたいなものかな、と想像しています。古本屋さんめぐり、楽しみにしています。



ひとり鶴鷹祭【信州りんご】
(2006-11-26 22:08:00)

アウェイのひとり鶴鷹祭の方がいいかも。 応援が少なくても、慣れない環境でも、対戦相手(やること)が見えるから。 入院は、一人で砂漠を歩く感じもあるし、闇夜の海を泳いでいるような感じもあります。(ひとり鶴鷹祭と同じ?!) そのココロは、結構孤独な状態で、止まったら止まったで危ないし、そうかと言って、そのまま進んでもいいのか、まったく分からない、っていうこと。 なので、「おめでとう」というべきものか分かりません。でも、はやさかさんは、目指すべき進路が見えているから、「おめでとう」なのかな。 早めに、新たな環境に慣れて、今描いているペースで生活ができるといいですね。 ちなみに、「その次の入院」になると、時間が過ぎるごとに「おめでとう」とは言えなくなるのが現状です。人によっては、「最初の入院は前科一犯、その後は、1年ごとに(社会・家族に対する)前科が増えていく」という人もいます。 自分の存在が、心苦しく感じる時もあります。そして、意外と社交性も求められる世界です。そのあたりで、ココロのタフさ(あるいは鈍感さ)が求められるような気もします。  ま、同じようなことは、どこの世界でも求められるのでしょうけど・・・



砂漠にバラを探せ【YT】
(2006-11-26 22:09:00)

と、ある農業経済学者が言っておりました。「その次の入院」…。信州りんごさんの書かれたこと、実感として理解できるところまで来てしまいました。タフさがもしかしたら一番大切かもしれません(体も!)。私は根が単純なので、バラはあると信じて進んでいます。はやさかさんも、自分のペースでがんばってください。



砂漠のバラ【信州りんご】
(2006-11-26 23:21:00)

砂漠のバラ・・・なるほど。 どんな文脈で言われたのか分かりません。でも、砂漠のバラは、誰にでも見えるものではないと思います。見出そうとしようとしなければ、見つけられないものだから。 『星の王子さま』でも、こんな台詞がありますね。・・・・・「砂漠が美しく見えるのは、どこかに井戸を隠しているから」「星があんなに美しいのも、目に見えない花がひとつあるから」・・・・・  誰にでも見える花(学歴、語学・資格など)も、必要な時があるでしょう。でも、そればかりに目が行くと、学歴だったら「学歴ロンダリング」、資格だったら「資格コレクター」と化してしまい、それもどうかな、と思います。 ま、人、それぞれなんですけどねー はやさかさんも、大学院っていう砂漠の中で、自分だけの花を見つけてみてください。。。「大切なものは、目に見えない」(『星の王子さま』)ものなのだから。 きっと、ずっと大切にしたい花だと思います。 卒業して就職しても、水をやって、枯れないまま咲き続けることを願っています。ちょっと先の長い話かな。 以上、脱線気味のレスでした。



がんばれ!そして、ありがとう【矢野】
(2006-11-27 09:25:00)

 入ってしまえば、砂漠だろうが何だろうが、やるしかないのです。いろいろと思いめぐらし、考えるのは入院前!「脅し」がきかず、あえてこの道を進み始めたわけですから、頑張るしかありません。大事なのは、自らの「問い」であり、「体力」であり、「コミュニケーション能力」です。「基礎学力」については、院試をクリアした以上、「備わっているもの」と、たとえ勘違いでも、考えざるをえません。足りないと思ったら、勉強すりゃいいんです。  「創立50周年に合わせた、鶴鷹祭の高経開催が実現せず、大いに落胆している」が「叶わぬ夢の実現に向け、最後まで尽力してくれたHさんに心から感謝している」矢野より。



今更、再び・・・おめでとう【てんぷくトリオ-1】
(2006-11-30 21:19:00)

てんぷくの私たちから見れば、進路が決まっただけでも凄いし、羨ましいです。てんぷく三人の人生はもう目に見えて回り道しているけど、既に国外に出た-1も含めて、はやさかちゃんを応援しています。がんばれ!きよしパパにもよろしく。PS.はやさかちゃんが砂漠なら、私たちは火星さー★地球に帰りて~・・・



お疲れ様でした【10期YT】
(2006-11-21 13:55:00)

某雑誌の編集作業の合間に。ディベートの時期はいつも、もし京大に行けばもっとかかわれたのかなーと思う小生です。さて、ディベートに(準備を含め)臨んだ皆様、お疲れ様でした。結果は残念で悔しいかもしれませんが、気にせずに。プロセスで獲たものの方が間違いなく大きいから(経験者談)。また、大学院に合格された皆様、入院おめでとうございます(その昔私も言われました)。大学院は砂漠のようなところですが、勉強できる環境が与えられていることは幸せなことです。頑張ってください。東京の古本屋くらいは案内します。