年度末の3月30日・31日、家族4人で外房へ旅行に行ってきました。中学生になり長女の部活が始まると、なかなか家族旅行もままならない。行けるうちに行こう。というわけで、特急列車に乗って千葉まで行ってきました。御宿、勝浦、鴨川方面。初日は、海中展望塔を見学し、「月の砂漠」の砂浜で遊び、御宿で宿泊。1年を通して営業している漁師民宿に泊まりましたが、海の幸を堪能しました。翌日は勝浦の朝市をちょこっと覗いたあと、鴨川シーワールドで過ごしました。昨年の四万温泉以来、1年ぶりの家族旅行でしたが、新年度に向け、良い息抜きになりました。波の音、潮風、そして眼前に広がる海の風景は、それだけで癒しになります。 そして、新年度。4月1日が土曜日だったこともあり、実質的には3日が新年度。高崎シティーギャラリーまで発令式に出向きました。今年は、市町村合併に伴う移動・昇進が多かったのか、大学の新規採用者が多かったせいか、高崎市の他の部局とは別の発令式でした。大学関係だけだったので、いつもより人数も少なく、あっさりと式を終えました。 いつも書いていますが、歳を重ねるごとに、1年はあっと言う間に過ぎていきます。明日はもうゼミの春合宿ですからね。春合宿では、岩井克人『会社はこれからどうなるのか』(平凡社、2003年)を輪読します。読みやすい良い本です。学部生にとっても、いろいろと勉強になるでしょう。昨今の経済状況も絡み、話のネタは尽きないはず。合宿での議論の盛り上がりを期待しています。 春合宿は14年間連続でコープシャトー猿ヶ京でした。1期生から14期生まで。でも、15期生が初めて参加する今年の春合宿は伊香保温泉ホテル長竹となりました。コープシャトー猿ヶ京の経営が苦しいらしく、会員と言えども優待価格での利用が困難になり、高崎経済大学後援会が会員をやめたからです。長年使ってきただけに残念ですが、致し方ないでしょう(でも、こうした連絡はもっと迅速に行なっていただきたい。後援会がらみの連絡はなぜか「突然」が多い。張り紙1枚のみです)。 新年度になって環境がガラッと変わったゼミ卒業生もいるでしょう。私のところに入っている情報からすると、今年は98年3月卒業のゼミ5期生の変動が激しい模様です。 A君は、地元の金融機関を3月末で辞し、総合的な経営コンサルタントを目指すべく勉強を始めました。安定性からすると、これまでの職場に残るのがいいのでしょうが、自分のやりたいことにこだわったようです。リスクはありますが、きまじめな彼のこと、きっと目標を完遂してくれることでしょう。 S(A)君は一足先に転職。前の会社を辞め、今度の職場を見つけるには少々時間がかかりましたが、新たな環境で自らの可能性を見いだしてください。FPの資格がいきなり使える職場ではありませんが、世の中、すぐに役立つ勉強はありません。でも、まったく無駄な勉強もありません。これまでの勉強がいつかは生かせるでしょう。体に気をつけて頑張ってください。 Tさんは、いろいろな事情から、日本学術振興会特別研究員の最後の1年を別の機関で過ごすことになりました。研究生活にはいろいろなことがあります。環境を変え、気分を一新し、残り1年、悔いのない研究生活を送ってください。できるかぎりの応援をします。 N君は、地元の金融機関を辞めて、首都圏で業務展開するY銀行へ転職。同じ業界とはいえ、地域は異なり、大げさに言えば「文化」の違うところで仕事をすることになります。仕事は甘くはありませんし、思惑通り進まないかもしれませんが、一大決心をして上京してきたわけですから、やるしかありません。持ち前の人柄と馬力で乗り切ってください。 M君は、4月1日付で東京大学社会科学研究所助手に採用されました。時々愚痴をこぼすのを聞いてきましたが、彼はこれまで非常に恵まれた道を歩んできたように思います。文句を言ったら、ばちがあたります。これからは非常勤の研究員ではなく、常勤の助手。支えてくださった人たちに応えるためにも、研究成果で恩返しをしてください。また抜刷を送ってください。いきなり単行本でもいいですよ。待っています。 そのほか、新婚のS(T)君、K(Y)君。2人とも、その後、元気ですか。仲良くやっていますか。昨秋、自治体から研修に派遣してもらったK(S)君。その後、英語に磨きをかけていますか。出家し僧侶として「活躍」している(というのも何だか変ですが)S(M)君、『梁山泊』への寄稿、ありがとう。もうすぐ、お届けします。 卒業して8年が過ぎ、5期生諸君を取り巻く環境は大きく変わったようです。それぞれの道で、それぞれが頑張るしかないわけですが、たまに同期生で集まり、エネルギーを充電してください。たまにはそんなことができる関係を2年間のゼミで、そして卒業後も、築いてきたはずです。この他の5期生の方々を含め、新年度における、ゼミ卒業生のご健康・ご活躍を期待しています。