わがゼミでは、1994年に卒業した1期生からずっと、卒業論文集『経済学研究年報』を編み、ゼミ生本人のみならず、保護者、後輩にも配っています。 親元に送るのは、大学での勉学の証、わが子の成長ぶりを確認してもらおう、高崎経済大学で学ばせて良かったと感じてもらおうという趣旨からです。論文集を手に取り、論文にざっとでも目を通してもらえば、いろいろ言葉を並べたてずとも、わが子がどんな学生生活を送ったのか、端的に伝わるはずです。わが子が学び、これだけの論文を書くほどに成長する場となった大学を、親が悪く言うはずがありません。爺さん、婆さんであれば、なおさらかもしれません(最近では、本人の希望があれば、祖父母宅にも送ることがあります)。1人の学生の後ろに何人もの家族・親族がいることを考えれば、こうした論文集を親元に1冊届けることは、めぐりめぐって高崎経済大学の重要な「広報」になる。そんな思いも私にはありました。昨年度24期生まで、323名を世に送り出しました(きょうだいで矢野ゼミという人が2組います)。時の経つのは早いものです。 卒業論文集を後輩諸君に配るのは、もちろん、ゼミの到達目標を具体的に提示するためです。「最後はこういうのを書いて卒業するんだよ」と指し示すわけです。「こんな風に書くんだよ」という身近な「参考書」でもあります。3期生以後のゼミ生は、自分たちの代以外に、2年・3年で受け取った先輩たちの分も手にして卒業していきました。 現在、25期生が卒論の執筆に取り組んでいます。これまでに9名が初稿を提出しました。でも出来は、まるっきり良くありません。はっきり言って、形式・内容とも「ひどい」です。その「ひどい」論文を丁寧に読み、研究室で1人ずつ時間をかけて返却するわけですから、ずっと続けてきたことですが、非常に疲れます。でも、これをやめれば、矢野ゼミじゃありませんからね。続けますよ、ずっと。 「赤ペンオヤジ」に添削された初稿は「満身創痍」で真っ赤となりますが、落ち込んじゃいけません。ここからが踏ん張りどころです。初稿を書くのも大変でしょうが、第二稿が勝負です。「赤ペンオヤジ」が真剣に読み、真剣に返却した初稿を書き直すチャンスがあるのは、ある意味幸せなことです。大学生だからといって、誰もが経験できることではありません。大学卒業という人生の区切りで、ほとんどの人にとっておそらくは最初で最後の「論文」を書く、論文完成に向け全力を出し切るということは、得難い経験です。逃げ出すのは簡単ですが、せっかくの「チャンス」を逃さないようにしてください。このチャンスを逃せば、あとでいくら金を積み上げても、仲間のものとともに自分の論文が収められた卒業論文集を手にすることはできませんから。 そして、矢野ゼミではもうひとつ、1期生卒業時からずっと文集『梁山泊』を作っています。今年で25号となります。5期生あたりから、こちらも親元に送っています。「お子さんはこんな仲間とともに学び、学生生活を謳歌したのですよ」と伝えるために。 ゼミ文集『梁山泊』は、現役生・卒業生が誌面で交流する同窓会報として位置づけてきましたが、忙しさもあるのか、卒業生の投稿がなかなか伸びません。そこで、本日、この場でお願いです。矢野ゼミ卒業生の皆さん、ぜひ『梁山泊』第25号に投稿してください。ゼミ総会の時のメールのやりとりで個人的にお願いした人もいますが、そのほかの方も是非寄稿してください。私宛にメールで送ってください。ネタは何でも構いません。最近感じていること、仕事での失敗談、転職経験談、資格取得挑戦話、旅行話、面白かった本、ゼミ在籍時の思い出などなど、来月12日ごろを目安に、気軽に書いて送ってください。よろしくお願いします。数多くの寄稿を楽しみにしています。

メッセージ
寄稿します!【六期生山形卓也】
(2018-01-24 22:26:12)

ブログ拝見しました。寄稿を約束します。締切を掲示板にてお知らせください。



無題【矢野】
(2018-01-25 09:24:02)

 お忙しいところ、恐れ入りますが、よろしくお願いします。
 締切は上記の通り、2月12日とさせてください。
 寄稿を楽しみにしています。



承知しました。【六期生山形卓也】
(2018-01-31 07:25:38)

承知しました。今回の寄稿では、完全スマホでの作成を目指します。