本日9月26日は「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」(核廃絶デー)ですが、そんなことより何より、唯一の戦争被爆国・日本のマスコミは「国葬」なるものの警備体制について報じるばかり。反対の声が大きいにもかかわらず、閣議決定で実施可能な儀式としての「国葬儀」という建前で、岸田政権(実質的には第4次安倍政権)が、核武装を夢見た元首相の「国葬」強行に突っ走っています。重苦しい空気のなか、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 高崎経済大学では後期が始まりました。後期開講直前のゼミ行事としては、長年にわたり、「夏合宿」が定番でした。4期生からは、倉渕のクラインガルテンで、ログハウスに泊まり、バーベキューを楽しみながら、課題図書を輪読する合宿を続けてきました。しかしながら、新型コロナのパンデミックにより中断。残念ながら、今年も合宿はあきらめましたが、9月22日・23日の2日間、宇沢弘文『社会的共通資本』(岩波新書)をテキストに、夏季セミナーという形で代替行事を行いました。
 2日目には、帰省途中に立ち寄ってくれた18期T君(日本銀行勤務)から、後輩へのアドバイスのほか、第6章「社会的共通資本としての金融制度」の発表について、コメントをしていただきました(ゼミ基金に多額の寄付もいただきました。ありがとうございました)。セミナーそのものは、実り多いものになったと思います。
 セミナーのあとは、パンデミック後、初の学年合同コンパを実施するつもりでいましたが、群馬県の警戒レベルは下がらず、また後期開講を間近に控えている状況も勘案し、断念しました。
 しかしながら、「100をゼロにする」だけでは、いつまでたっても前に進めないので、学年合同で、ノンアルコールの食事会を実施しました。火おこしや具材の用意など、準備段階からみんなでワイワイ、ガヤガヤのバーベキューとはいきませんが、それでも、みんなで肉を焼く。一緒に食べる。そう、換気抜群の焼き肉屋での夕食会、「疑似バーベキュー」となりました。
 諸事情により全員参加とはなりませんでしたが、30期8人、31期8人、そして私の計17人が下小鳥の「焼肉十兵衛」に参集しました。学年合同の趣旨を生かすべく、各テーブルは各期同数(席の移動なし)とし、懇親を深めてもらいました。食べるときにはマスクを取りますから、顔を覚える機会にもなります。
 9月6日の「かつ哲」同様、学生は元気に食べ、歓談しました。ノンアルコールではありますが、学年合同で食事会をやってよかったです。今後は、諸般の事情を勘案しながら、学年合同のコンパや合宿の実施を検討したいと思います。
 そして、最後にこの場を借りての事後承認をお願いします。
 ゼミ基金に寄せられた卒業生の皆さんのお金は、現役生の様々なチャレンジを支援するために使うものであり、これまで飲食を目的に支出したことはありませんでしたが、今回の食事会については、補助金を出すことにしました。
この3年、合同ゼミの遠征も、対面での就活支援プログラムも、どれも実施できず、卒業生の芳志を現役生に還元する機会は(TOEICの報奨金等)非常に限られてきました。「濃厚接触系・体温伝達型ゼミ」の伝統をつなぐため、現役生に卒業生の思いを伝える機会にするため、今回は補助金を出すことにしました。
 学生からは1人1000円を会費として合計1万8000円を集め、これに私の会費1万円を加え、足りなかった分(4万4226円)をゼミ基金から支出しました。趣旨を理解していただいたうえ、ご了承いただければと思います。
 それにしても、ゼミコンパ、ゼミ合宿が解禁されるのはいつのことか。まずは、換気抜群、学内のバーベキュー施設を使えればなと思う今日この頃です。