高崎経済大学地域科学研究所は、以下の要領で、高崎経済大学創立60周年記念シンポジウム「高崎市製造業の特性と振興」を開催します(今回は、私がコーディネーターを務めます)。■日 時:2017年7月29日(土)  13:30~17:20  ☆送迎バスが出ます(往路:高崎駅西口・南小学校前 13:00発、復路:大学発19:45発)■場 所:本学111教室(資料代1,000円)■プログラム   13:30  シンポジウム開催の挨拶,執筆者紹介 地域科学研究所長・西野寿章     13:45  学長挨拶 学長・村山元展 13:50  来賓挨拶 高崎市副市長・松本泰夫氏 13:55  来賓挨拶 高崎商工会議所会頭・原 浩一郎氏   14:00   基調講演『地方製造業の展開』の書評と中小企業振興への政策的視点         講師:駒澤大学経済学部・吉田敬一教授 14:50  シンポジウム パネリスト 共和産業株式会社代表取締役社長・鈴木宏子氏       株式会社キンセイ産業代表取締役社長・金子正元氏             斉藤プレス工業株式会社代表取締役社長・斉藤 隆氏       株式会社シミズプレス代表取締役・清水紀幸氏                 株式会社サイトウティーエム代表取締役社長・齊藤孝則氏                  株式会社山岸製作所代表取締役・山岸良一氏 ゲスト   高崎市副市長・松本泰夫氏                高崎商工会議所会頭・原 浩一郎氏    コメンテーター 駒澤大学経済学部・吉田敬一教授 コーディネーター 矢野修一所員(本学経済学部教授・高大連携指導者)    17:20  終了 閉会の挨拶 地域科学研究所長・西野寿章 地域科学研究所は、2017年3月に日本経済評論社より『地方製造業の展開―高崎ものづくり再発見』と題する共同研究の成果報告書を出版しましたが、今回のシンポジウムは、その合評会も兼ねています。『地方製造業の展開』においてケーススタディとして取り上げた企業の社長をはじめ、高崎市副市長、高崎商工会議所会頭などもお招きし、実施されます(大学HPでも実施要領を掲載しています)。 地域科学研究所のシンポジウム実施要領では次のように謳っています。 「地域科学研究所では,2017年3月に『地方製造業の展開-高崎ものづくり再発見-』(日本経済評論社)を刊行した。1985年のプラザ合意以降,日本製造業の製造拠点は東南アジアを中心とした海外に移されるようになり,産業空洞化現象が見られるようになった。1990年代初頭のバブル経済の崩壊と,その後における新興国の技術革新による追い上げは,企業再編成を促し,地方に立地した大手企業の事業所は統合などにより撤退するケースが見られるようになった。その結果,大手企業に大きく依存していた地域では,雇用と地域経済に大きな影響を受けた。さらに2009年のリーマンショック後の円高と株価下落により日本企業は,さらなる影響を受けた。2013年の日銀の金融緩和政策によって円安に誘導され,不況から回復したとされるものの,それはリーマンショック前に戻っただけで,地方都市経済は厳しい状況が続いている。この間,バブル崩壊後の税収減,少子高齢化の進行などを背景として平成の大合併が促進され,市町村合併が進められた。このような1985年以降の流れの中で,地方都市の製造業は,どのように存続してきたのであろうか。シンポジウムでは,各企業の歩みと経営戦略,社風とその特徴などを語っていただきながら,高崎市製造業の特性を考え,地域経済を支えている中小企業の振興に必要な視点とは何かについて議論したい。」 111教室という非常に大きな会場で行われるシンポジウムですから、現役学生にも参加を呼びかけています。高崎の中小モノづくり企業というと、直接関係はないと考える学生もいるのですが、考えが浅すぎます。本学では、卒業後、地方銀行や信用金庫に就職する人が数多くいます。地方銀行や信用金庫にとって、各地の中小企業は、いろいろな意味できわめて重要な「商売相手」です。県外出身者の学生にとっては、たとえ地域は違えども、その中小企業の社長がずらり顔を並べ、熱く語ってくれるシンポジウムですから、日ごろの授業とは違った学びの場となるでしょう。 矢野ゼミでは、このたび、山梨中央銀行、群馬銀行、常陽銀行、北海道銀行などに内定した4年生に参加を呼びかけました。中小企業の社長、さらには商工会議所会頭、副市長などと直接話ができる貴重な機会です。いろいろなことを学べるはずです。いろいろな出会いがあるはずです。いろいろな意味で「チャンス」です。チャンスの後ろは、つるっぱげ。チャンスを逃さない方がいいですよ、ということで呼びかけたわけです。彼らには、『地方製造業の展開』で十分に予習してもらいます。そのほうが話は広がりますからね。 ついでに矢野ゼミ卒業生にも呼びかけたい。群馬銀行、高崎信用金庫などに勤める卒業生諸君!貴重な休日かもしれませんが、シンポジウムに顔を出して、出会いの場を広げてみませんか。日々目の前の仕事に励むのは尊いことですが、少し視野を広げてみるのも重要です。せっかくの機会ですから、ぜひとも「遊び」に来てください。そう、けっして面白おかしくはないですが、「日常」とは少し違う「遊び」の世界です。ゴルフに興ずるのもいいですが、中小企業の社長や現役の学生、金融機関や大学関係者とお話ししませんか。懇親会もありますしね。 参加希望の矢野ゼミ卒業生は私までメールで連絡をください。お待ちしています。 中小企業・金融機関・大学関係者、学生、市民など、日ごろ直接顔を合わすことは少ない、たくさんの参加者でにぎわえば、創立60周年記念にふさわしい貴重なシンポジウムとなるでしょう。