似島に自然観察会の下見 | ニュータウン裏山探検記

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やのみー探検隊が行く!
by Yanomii Tanken-Tai

 平成30年5月17日(水)、お休みをいただいて、単独似島へ。バイクを乗せ、フェリーで渡る。往復1,500円になる。

 広島港11時発のフェリーは20分で、似島港(家下桟橋)に着く。

 似島公民館によると、以前、矢野公民館におられた懐かしい職員さん。コーヒーをいただいた。

 南まわりでホタル池に向かう途中、車道脇に巨大なヤツデが生えている。葉の大きさが1メートル近い。カミヤツデは、中国南部・台湾原産で、紙を作るために輸入したものが野生化したと言われる。

 ホタル池に到着。

 そもそも何をしに来たかというと、6月26日に予定されている自然観察会の下見である。前年までは仕事として関わっていた「ニノシマボタルを育てる里人の会」のお手伝いで、ホタル鑑賞会の日の日中に行う観察会の案内を依頼された。

 何度も来た場所で、この時期にも来たことはあるが、人の前に立つとなると、確認しておきたくなった。

 この日最も多くの個体を見たのは、シオヤトンボのオス。同時に10個体以上が行ったり来たりしていた。

 やっとメスを見つけた。産卵している。

 複眼の灰色がよくわかる写真だ。同属のシオカラトンボは青、オオシオカラトンボは黒である。

 シオカラトンボ属のオスは成熟にしたがって、青白い粉をまとう。その途中のオスではないだろうか。

 ほかにトンボは見つけられなかった。

 次に多かったのは、テングチョウ。

 ゴマダラチョウ。

 イシガケチョウ発見。

 クロヒカゲだと思う。

 アオスジアゲハ。ウツギの花に止まってくれた。

 ナミアゲハ。なかなか止まらない。

 黒いアゲハは一目では区別が難しい。写真を見ると、この青みはカラスアゲハか。うううむ。クロアゲハのメスか。

 実は一番狙っていたのは、ナガサキアゲハ。絵下山では見たことがないが、近くにレモン畑があるために、ここではよく見られる。

 この日も、オスもメスもたくさんいるのだが、止まってくれないので、撮れない。

 尾状突起がないのが特徴。突起に見えるが、たぶん、翅が傷んでいるものと思う。白紋がないのでオス。 これが白紋のあるメス。

 来た。慌ててシャッターを押す。ダメだ。前翅の付け根のオレンジは特徴の一つ。

 甲虫。ベニカミキリ。

 ナミハンミョウ。美しいが顔が怖い。

 脊椎動物。近くで声が聞こえていたが、ついに姿を現した。

 キジのカップル。よく見たら両方オスだ。

 ニホントカゲ。よく見るようだが、準絶滅危惧種。

 ホタル池名物は、ヒキガエルのオタマジャクシ。広島県の絶滅危惧Ⅱ類である。

 水際に、いろんな段階のオタマジャクシが。ヒキガエルは小さいままカエルになり、カエルになってから大きくなる。同じくらい大きくなるウシガエルはオタマジャクシで大きくなる。

 4日前に元宇品で見たカタツムリとは違うような。 これで、観察会が成立するだろうか。今回は写真に撮って確認したが、現場ではそうはいかない。私は捕虫網を使ったことがないので、どうやって見せればいいのか、課題は残る。