平成26年8月12日、午後から夏休みをいただき、通勤用の原付バイクでそのまま、山に向かう。
海田の三迫から串掛林道を上がり、熊野の平谷に抜けて、県道の矢野峠を下って昭和入口から絵下山の車道を上がった。このコースは「中国自然歩道 二艘木・茶臼山ルート」の一部となる。
1 串掛林道
午後0時36分、海田から原付で上り始める。串掛林道に入ると空気がひんやりする。
3か所で白い蝶を見た。イシガケチョウである。
何か所かにこの花が目立っていた。調べたところ、「クサギ」というシソ科の植物。
同じ系統の花とは思わなかったが、麓の畑のそばにこんな花が咲いていた。クサギを調べていたら、一緒に出てきた「ボタンクサギ」というらしい。よく見ると、花の構造が同じ。
串掛林道の絶景ポイント。霞んでいる。
ガードレールや路面にスプレーで落書きされ、ゴミが散乱している。とても残念。この道は大型ごみの不法投棄も多い。監視システムなどの対策はしているが、効果を発揮しているのだろうか。
2 愛宕社
せっかくなので、愛宕社に寄り道。串掛林道のパラボラのところから神社の裏側に通じる舗装道路がある。
一部傷んでいて、ぬかるみになり、足を付かざるを得ず、通勤用の靴が泥だらけになってしまった。
1時9分、神社に着いた。
矢野の町を見るには、絵下山よりいい。15分ほど休憩。
激しい蝉しぐれ。4種類の声が聞こえるが、一番優勢なのはツクツクボウシ。なかなか姿は見えない。
3 絵下山
熊野の平谷から矢野峠を下り、昭和入口から絵下山の車道に入る。
1時59分、頂上広場に到着。
眺望は一層白い。広島市街地の上に低くガスがかかっている。
完成間近のトイレは、ちゃんと男女別。きれいに使おう。
4 深山の滝
車道を下り、帰路につく。久しぶりに深山の滝に行ってみる。
2時16分、滝の下に下りた。水量も多く、水も濁っていない。美しい。
ヒグラシのオス。腹部は半透明で、日光が透けてランプのように見える。
ん? ムカシヤンマか?
もしそうなら、22都府県でRDB指定、広島県では準絶滅危惧種である。
(TT先生にメールで写真を送り、見ていただいたところ、オオシオカラトンボのメスだろうということでした。確かにこの止まり方はシオカラトンボですね。)
6月15日にTT先生と観察会の下見をしたときに、ムカシヤンマの産卵に遭遇した。大変珍しいことらしい。そのとき、写真に撮ったつもりが写ってなかった。
しかし、このたび、再度チェックしたら、はっきり写っているではないか。しかも、産卵行動と思われるポーズをしている。
TT先生からメールで次のような言葉をいただきました。
「ムカシヤンマはあの時お話したように、晩春~初夏限定です。今の時期に見られることはまずないと思います。それだけにあの出会いはラッキーだったわけです。産卵の写真は加えてレアものです。」