絵下山の南東にある龍野山。その頂上の少し下に「タツノ口岩」がある。その岩は、寺屋敷団地の北側から見える巨岩で、古い絵図にも描かれている。名前のとおり、上下二つに分かれていて、竜の口のようだ。
寺屋敷に住んでおられるブログの読者の方から、メールや手紙でいろいろ情報をいただき、私もここに行きたいと思っていた。
実はこの週末、ジュニアジュニア隊(中学2年生グループ)と、タツノ口岩を探しに行く約束をしている。ぶっつけ本番でと思っていたが、やはり下見をしておくことにした。
(保護者の皆さん、彼らには内緒でお願いします。)
平成23年8月16日。午後から休みをいただき、バイクで絵下山方面に向かった。龍野山には東麓駐車場に登山口があるが、ここから上がると坂が急である。車道のかなり上にある「二重ガードレール」こと中野山入口から下りて上がることにした。
午後2時9分、中野山登山口に入る。
午後2時13分、中野山と龍野山の分岐点。右に上がれば中野山だが、左に下る。
発喜山のより小さいが、ここにも「凹岩」があった。
途中1か所だけ、南側に視界が開ける。呉市の山々を越えて瀬戸内海が見える。
急な下り坂にロープが設置されている。以前、ここを登り、この場所に「ロープクライム」などと名付けた。「下りでクライムとは言わないか」と一人ごと。しかし、下りでもこのロープは必要だった。
午後2時22分、下りから登りに転じる。中野山と龍野山の間の「鞍部」にあたる場所は十字路になっている。東は龍野山(龍山)、西は今来た道で中野山、南は北原で、北は自動車道と書いてある。
午後2時26分、龍野山頂上に到着。10分ほど休憩。
ここも十字路になっている。東が寺屋敷団地、西が今来た道、南が北原方面、北は東麓駐車場の近くの登山口につながる。
いただいた情報によると、目標の「タツノ口岩」は寺屋敷団地に向かう道の途中に見えるらしい。
午後2時40分。それは、割と難なく見つかった。ただ、名のある岩だと知らずに通ったら見過ごしてしまうだろう。登山道からは、木に阻まれてよく見えないのだ。
岩の存在を知る人が、岩の方へ踏み分け道を作っている。岩の裏を回って北側に出ると、「タツノ口」の下の方の岩の上に乗ることができた。
景色は良いが、絶壁である。立つと怖い。
振り返ると、竜の喉。上の岩と下の岩はつながっている。
なんとか全容を写真に撮りたいと思い、登山道を下ってみる。近づくと納まらない、離れると木に阻まれる。どうもうまくいかない。木の隙間から見ると、人の横顔のように見えた。
本当はこのまま、未確認道であるこの道を下りていきたいが、二重ガードレールのところに、バイクを置いてきた。戻らなければならない。
午後3時4分。鞍部の十字路に来た。これから、中野山への急な坂道を登っていく気力がなくなった。
車道につながるという道を歩いてみる。谷筋である。湿度が高いような気がする。道は確かにあった。
そして、午後3時9分に車道に出た。車道側からこの入口を見つけるのは難しい。
そして、車道をのんびり歩いて上がった。
この後、最初に書いた寺屋敷の読者の方に会いに行った。下から撮った最初の写真は、このときお宅から撮影したもの。
寺屋敷に長く住んでおられ、寺屋敷の歴史を熱心に調べておられる方だった。
いろいろなことを教えていただき、大変有意義な時間を過ごすことができた。
(キュウリまでいただき、ありがとうございました。)