今から10年ほど前、母が他界してひっそりとした実家の二階に書棚があった。母は日当たりのいい二階のリビングのソファで読書をしていたと思う。「ここ気持ちいいんだよね」と言っていたのを思い出す。

 その書棚に瀬戸内寂聴さんの「源氏物語・全12巻」がずらりと並んでいた。遺品整理をする前に母が読んだ本の足跡を私はたどることにしました。

 

 翌年私は一年かけて四国八十八か所を巡る事に。翌々年西国三十三観音巡礼の旅に一年かけて無事どちらも満願を迎えて、和歌山県高野山と長野県善光寺にそれぞれお礼参りをすることができました。ツアー参加ではありましたが何かしないではいられない私でした。

 

 その後友人と訪れた宇治平等院ですぐ近くの宇治川を見た時、本の中での宇治川は荒々しい描写だったように思うのですが、今目の前にある宇治川もかなり急流で川幅は想像していたものよりずっと広く、平安時代と同じ川を見ているのかと感動したものです。

 石山寺に行った時も紫式部が源氏物語をここで書いたといわれる部屋が残されていて、ここから月を眺めていたのだろうと感慨深かったのを覚えています。

 

 母の残した本をすっかり読み終えた時、文字慣れしたのかもっともっと読みたいと思うようになったんです。ほっこり

娘がやっぱり本好きで、読み終えた本をダンボールに入れてドサッと送ってきます。それをいそいそと読むのがまた楽しみです。ボケ防止に送ってくるかも、、、、ウシシありがとねニコニコ

 

  「光る君へ」 源氏物語に重ねて楽しみにみていますニコニコ