
写真の植物はベニチガヤ,イネ科の多年草.アジア,アフリカの温帯~熱帯が原産地です.葉先が鮮明な赤紫になって美しく,和風な雰囲気になって好きな植物のひとつです.根元にはりゅうのひげでしめて,水苔も根付き,いっそう落ち着いた形になっています.実は昨年の夏,この水苔のベッドに一匹の雨蛙が住み着いたのです.2,5センチ程の緑色のそれはつやつやとして水苔のベッドにすっぽりおさまっていたのです.夕方になると餌を求めて出て行き,朝になるともどってきていました.私はかえるのるんちゃんと名づけました.朝になるとーおはようーと声をかけじりじりと照りつける中,水をかけてやると閉じた眼がぴょこんと飛び出しそれがかわいくまたおかしくて・・・夏が過ぎ秋も深まりそれでもるんちゃんはそこにいました.11月も末になりさすがに冷たい風も吹くようになりもう土にもぐったほうがいいんじゃない?って思っていたらいなくなりました.年が明け芽吹きの2月も過ぎ3月,啓蟄の日を迎えました.それは冬眠から目を覚ました動物達が春の陽を求めて地表に出てくる日です.私はるんちゃんのことを忘れてはいませんでした.朝になると水苔のベッドを毎日みてました.啓蟄の日から一週間程していつものように目をやると,いるではありませんか!ほんの少し大きくなってややうすよごれていました.正直本当に帰ってくるとは思わなかったので声がでないくらいびっくりしました.春の陽だまりでいつものように水苔のベッドにすっぽりおさまっているのです.ひと月くらいしてるんちゃんはいなくなりました.2~3日いなくなることはありましたからそのうち,と思っていましたがとうとう帰ってきませんでした.からすは小さなかえるの天敵でもありました.でも春だからファミリーを持ったんだわ,と思うことにしました.夏がきても水苔のベッドは空.そのまま夏もすぎていきました.