【質問】
2008年は平成になって20年目、
明治維新からは140年目と節目の年ですが
2008年を展望しての所感を、お訊かせください。
(M.F)
【回答】
(1)
2008年はねずみ年なのですね。そして十二支の始まりです。
ということは、2008年は働けという年でしょうね。
働け、ねずみのように働けよということです(笑)
経済の見通しからいうと
1.9%の経済成長率を政府は提示しています。
この一番の問題点は、デフレ脱却がまだ完全ではないということです。
デフレとはどういうことかというと
名目成長率が実質成長率を下回っている状態のことです。
実質成長率が1.9%ならば、
名目成長率は2.2か2.3程度にならなければなりません。
それなのに1.9とか1.8とか同じか、下がっている状態です。
ということはデフレ脱却ができていないのです。
ではデフレ脱却をするにはどうするのか。
21世紀の日本の資本主義社会はどうあるべきか、
を考えることです。
それなのに、日銀の金利は0.25ですよ。
これを0.5までもっていかなければ、どうにもならないのです。
資本主義社会で金利が0に近いというのは、
お金がお金を生まないわけです。
それではデフレを脱却できるはずがない。
消費というものは
株価が上がっているときなど、経済が右肩上がりのときに
盛り上がるものです。
総需要のなかで6割弱(58%)が個人消費です。
残り2割が公共投資です。
残り2割が民間の設備投資です。
ですから、個人消費がよくならなければ景気はよくならない。
ということは、景気とは何か。
金がまわる、ということです。
バブル崩壊で52兆円の不良債権が出ましたが
これは52兆円が土地に固定して、金がまわらなくなったから
景気が悪くなったのです。
ですから景気対策はハードとソフトで金がまわるという
ポリシーをつくることです。
ということは戦後62年を通暁して日本に欠けているものは
「叡智と哲学」です。一貫したものでなければだめです。
(2)
2008年は「叡智と哲学」の時代です。
国にとっても企業にとっても、そして個人にとっても
「叡智と哲学」の時代です。
どういうことかというと
近江商人は「売って良し、買ってよし、世間よし」と言いました。
世間がよしとしなければ商売は続きませんよ。
赤福にしても、白い恋人にしても、船場吉兆にしても、
「売ってよし、買ってよし、自分よし」だったわけでしょう。
社会のなかの一企業、社会のなかの一個人であることを忘れたわけです。
YD思考法の一つに分母分子思考があります。
社会を分母に利益を分子と考えるべきなのです。
社会から売上・利益をいただくのです。
そうすると社会というものを重視しない、社会を大切にしない企業は
舞台から消えます。
「叡智と哲学」は、社会とともに、国とともに、地域とともに
という分母と分子の思考方法が要ると思います。
(3)
3ヵ年計画を企業も個人も作ってください。
5ヵ年計画は長すぎる。辛抱しきれない。3ヵ年なら辛抱もできる。
3ヵ年計画をつくることによって目処がつきます。
田中内閣の大蔵大臣を務めたとき福田赳夫は、
見事に狂乱物価を収めました。それはどうしたかというと
「診断」「対策」「目処」という思考方法をしました。
診断・・・インフレは物価の高騰を招き、国を破綻させる
対策・・・総需要抑制、景気を抑制する、新規事業にお金を貸さない、
金利を上げる
目処・・・全治3ヵ年
見事3年でインフレを収束させました。
(以上)