そうすると、一番早い道は何だろうというと、それは今までこの日本の二千年の中で生きてきた素晴らしい人間の歴史を我々は読み返す必要があると思う。例えば、内村鑑三が英語で書いた「代表的日本人」。この中には、西郷隆盛、上杉鷹山、中江藤樹、二宮尊徳、日蓮という五人が書かれています。この本を読んでない人が多いわけです。ですから、我々はこれをまず読む。何故かというと、国際化の中、海外の人が読んでいる。第35代ケネディ大統領がこの本を読んでいる。ケネディ大統領と日本人の記者団の会見の時、「尊敬する日本人はどなたですか?」「Uesugi Youzan!」。聞いた日本人の誰一人、上杉鷹山を知らなかった。これをけしからん、恥ずかしいと私は思わなかった。何故なら、彼らは学んでいなかった、気づきようがない。そいいう教育を日本がやってきたということを、まず考えなければならない。
とすると、我々は歴史に戻る、歴史に学ぶということをしないと、又、自らの民族に対する誇り、喜び、自信というものを持たないと駄目だということなんです。それが生まれた時、初めて、自分は他を愛することができるようになります。自分を愛し、他を愛し、家族を愛し、地域を愛し、日 本を愛するといった、一貫した考え方が生まれてきます。その一貫した考え方がなければ、そこには勿論、外交も防衛も国自身の自立もないと思います。