今回のNewsDigのお題はこちら。弁当の路上販売:東京都が実態調査へ…規制強化も


>その場で調理しない弁当の路上販売は、都条例では現場で調理する屋台などより保健衛生面の手続きが簡略化されている。
(中略)
田崎達明食品監視課長は「弁当の路上販売で食中毒が多発しているとの報告はないが、大規模に売るのであれば店舗と同水準の衛生管理を求めていきたい」と話す。




私が注目したいのは、人に食べてもらう食事を作る人間の衛生管理への意識です。実はこれ、多くの方が意識が低い分野ではないでしょうか。

テレビでも見かけたことがある食品工場の様子を思い出してください。全身を覆う服に、髪の毛も隠せるようになっていて、口にはマスク、手には手袋です。

作っている食べものに髪の毛が入ってしまったら大変!くしゃみだけでなく、普通に喋っていても唾液が飛んで入ることだってあります。食品を触る手に傷があったりしたら、そこから細菌が食材に入って一気に増殖してしまいます。

そんなことになったら営業停止にだってなりかねないので、食品を扱うプロは徹底的に衛生管理をしているのです。

自宅で家族用に調理する際に、そこまでの装備で調理している人は少ないでしょうが、それでも衛生に気を遣わなくてはならないのは同じことです。百歩譲って、家族用に調理するのは、よしとしましょう。

友人、知人に手作りのお菓子を持って行ったり、手料理を振る舞っていたりする人はいませんでしょうか。その人たちが、必ずしも衛生管理の意識が高いとは言えません。ストレートに言ってしまうと、衛生管理なんて考えずに作って他人に食べさせている人のほうが多いでしょう。

何故、手作りを?手作りのほうが心がこもっているように思われるから?でも衛生管理が全くされていなかったら、心がこもっていないですよね。

毒舌を吐きます!
もらった側は、さほど「手作りのお菓子をもらえて嬉しい!」って感じていないと思います。私はそうです。むしろ「私はこんな物も作れるのよ。すごいでしょ」というアピールに感じてしまいます。

そのようなケースでなくても、イベントで小さいお子さまも口にするような料理を大量に調理する場合や、お友達をよんで料理を振る舞うような方も、細心の注意を払って調理しなければならないのですが、美味しいものを作るという意識はあっても、調理器具の管理や自分の身の衛生管理まで気にしていないように見受けられます。


話はそれるようで、それていないのですが、私は外でお手洗いに行ったあと、ハンカチで手を拭きません。ジェットタオル(空気がヴァーって出るやつ)を使うか、ティッシュで拭いて捨てます。一度使ったハンカチは湿っていて、そこに雑菌がついていれば繁殖してしまうからです。湿っている布ってそれくらいに簡単に雑菌が繁殖するものです。

私は潔癖性でもありませんし、無菌状態が良いとも思えません(人間本来の抵抗力がなくなるので)。
しかし、人様に食べてもらう物を作るときには、最大限の衛生意識をもって作らなければならないと思っています。

AllAboutNewsdigAll About newsdig連載記事