西の桜

今年の桜もそろそろ終わりに近づいていますね。

ここ数日は、きれいに舞う桜吹雪に目を奪われるようになりました。

桜の開花宣言があってから、この数週間。東京と大阪を何度となく往復しました。少なくともこの１週間では３往復。

そこで気付いたのが、西に行くにつれて桜の数が増えてくること。関東よりも関西のほうが圧倒的に桜が多い。

ちょっとした公園に１０本以上の桜があるのは当然のこと、マンション前に何本も、河原にも何本も学校なんてスゴイことに。もしも東京だったらちょっとした名所になりそうな桜の場所が、あちこちにあるのですよ。

本当にきれい。

昨日も細い道の両脇に桜がたくさん並んでいて、桜吹雪のトンネルをくぐって歩いてきました。

桜の綺麗な先週、義父が他界しました。

２年前に１０年以上患っていた義祖母が他界し、その半年後に義母の病が発覚し手術、入院。その時も義父がつきそい全てをやっていたのに、その半年後に今度は義父の病が発覚。

同じ病院の同じフロアに義父母が入院している状態。

そこから１年も経っていないのに義父が旅立ってしまいました。

とてもクールでシャイで、かっこよかった義父。私が寿司でえんがわが好きということを知ると、回転寿司で無言で何皿も何皿もえんがわを取ってくれる。言葉数は少ないけれど、優しさがたくさん伝わってくる義父でした。

３週間くらい前に会った時は入院中でも元気でした。でも以前と違ったのは私といっぱい喋ってくれたこと。今までだったら恥ずかしがって私とはあまり話さなかったのに、夫の小さい頃の話をいっぱいしてくれました。

でも先週行った時には急激に悪化してしまっていた。声を出すのがやっとくらい。それでも夫にいっぱい説教していた。義父さん、最後だと思っていたのかもしれない・・・。

金曜日の朝、危篤の連絡が入ってから新幹線に飛び乗ったけど、間に合いませんでした。あの一生懸命に説教していた姿が義父の最後でした。

私の夫もある意味クールな人間なので、冷静にしていたけれど、眠る義父の顔にかかった布をはずし、暫く顔を見つめた後に、身体をゆすってみていた・・・。そんな夫の背中を見ているのが本当に辛かった。夫の心中を考えるのが辛い時間です。

私に出来ることは、普通にしていて、美味しいご飯を作ること。今はそう思っております。

そして独り病院に残った義母のために、たくさん夫を行かせてあげられるようにしてあげたい。そう思っています。

＊写真は今年撮ったものではありません。

直前の記事