僕は小さい頃、天文学者になりたかった。
宇宙の図鑑だけでも、2冊も持っていた。
なぜ、そこに惹かれるものがあったのか、
というのは、今となってはあまりはっきり思い出せないのですが、
そのスケール感と神秘性に魅了されていたのでしょうね。
僕が子どものころ育った田舎は、
盆地だったので、山も海もなかったですが、
季節になれば、蓮華が咲き、
蒲が生え、ホタルが飛び、彼岸花が咲き…
といった具合にまあ、自然が豊富でした。
ど田舎の山の中ほど星がキレイということもなかったですが、
夜になると、たくさんの星々が、自然と目に入ったものです。
星座って、どのくらい知ってますか?
知っているといえば、黄道十二宮を始めとして、
知識として知っていることはたくさんあるでしょうが、
星空を見て、ぱっと繋ぎ合わせて、あれが○○座、と
言える人は少ないんじゃないでしょうか。
それでも、メジャーなものもあるでしょう。
Wが特徴的なカシオペア座。
北斗七星で有名なおおぐま座。
そして、特徴的な三連星で見つけやすいオリオン座。
冬のほうが空気が澄んでて、
夜空が美しいので、なんとなく冬の星座が思い浮かびます。
そういえば、オリオン座。
オリオン座といえばベテルギウス。
最近も、約600光年離れた巨大な星の寿命について、
話題となっていますね。
もうすぐ、超新星爆発を起こすのではないか、
あるいは、もうすでに起こっているのではないか、
というお話。
ベテルギウスが爆発すると、
満月に匹敵するくらいの明るさとなり、
日中でも容易に観察できるのだとか。
天文学者の間では、そこまで逼迫している話ではない、
という見解が多数派なのだそうですが、
オカルト主義者や終末思想の人は、
こういうのが大好物で、
あれやこれやと囃し立てているようです。
まあ、真偽のほどはともかく、
せいぜい80年程度の人間の人生の中で、
またとない天体ショーを観察するチャンスが、
あるかもしれない、と思うと、
とてもワクワクしますね。
何せ、私たちが知ることができる
ベテルギウスの様子は600年前のものなのです。
その距離的、時間的の尺だけでも、
人間が如何に小さいものであるか気付かせてくれます。
悠久の果に何があるのか。
人智を遥かに超える宇宙のロマンがそこにあり、
それが、人々を魅了する、
ということなんでしょうね。
ホワイトラビット 伊坂幸太郎
新潮文庫
すっかりご無沙汰の更新です。
仙台市で起きた立てこもり事件
「白兎事件」を巡る真相と結末。
久しぶりに伊坂さんの本を読みました。
実はいつも、手に取るのをためらう作家さんなのですが、
今回は読んでみました。
レ・ミゼラブルのオマージュが散りばめられているので、
先にそちらを読んだほうが、ニヤニヤできるのかもしれません。
人気作家さんでファンも多いので、
僕なんかが語ることは無いのかもしれませんが、
ほぼ、完璧に近いのではないでしょうか。
終始、先が気になる、仕掛けが気になる、
といった具合に最後まで読ませる内容です。
こういうのも、コンゲームって括りになるのかね?
文体は自分には合わないな、という感はあるのですが、
とにかく楽しませてもらいました。
面白かったです。
ありがとうございました。