2つの経済音痴な記事について反論。 | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

反新自由主義・反グローバリズムの立場での政経論、時事ニュースなどを解説。
ヤン・ウェンリー命は2ちゃんねるのコテハンです。

反新自由主義・反グローバリズムコミュニティ【ブルーオーシャン】の管理人もやっています。

はいコテヤンです。今日は2つの記事に反論を。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news1/atmoney/20121119-OYT1T00302.htm
安倍氏の金融緩和策、首相「世界で通用しない」 読売


「野田首相は18日、首相公邸で応じた英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで、自民党の安倍総裁が政府と日本銀行が物価上昇率を設定するインフレ目標の採用を主張していることについて、「日銀の独立性はどうなるのか。主要国は中央銀行の独立性を担保してきた。それを壊す議論は国際社会で通用するのか」と批判した。

 安倍氏が建設国債を日銀に買い取らせる考えを示していることについても、「財政規律が逆に緩む。財政の観点からしてもおかしい」と疑問視した。」


1)ちょw野田さんの時も日銀の国債引受してたはずですけど。数十兆円くらい?
2)不思議な事に日銀法改正(1997年)を境にデフレになっているのは偶然ですか?
3)国際社会云々の前に、我々国民の生活は?
4)独立性にも様々なバリエーションがあることを無視した議論はいらんとですよ


次。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121119-00000039-reut-bus_all
安倍総裁の過度なリフレ政策は「経済再生に逆行」 ロイター


全文掲載は長いので、一部抜粋。
「自民党の安倍晋三総裁が主張する財政金融政策について、経済専門家の間では日本経済の再生に逆行するとの見方が広がっている。極端ともいえる金融緩和への圧力や巨額のインフラ投資は、財政再建や経済構造転換を遅らせるというものだ。」

1)財政再建って…国土に投資し、仕事を増やし、結果としてインフレや税収増になるわけなんですが。
2)こっちのほうが大事なんだけど、「経済構造転換」ってなに?なんで転換しなきゃならんの?大体アメリカも中国もフランスもドイツもこの15年間以上「公共投資」「公共事業」を増やし続けているのに?
なんで日本だけが「公共事業の少ない経済構造転換」をしなきゃならんのよ。アホかと。ロイターテメーの国でまずやれ。
3)巨額のインフラ投資、防災投資しないと国民の命がヤバイんですけど。30年以内に起こる確率の高い南海トラフと地震で。


「現在、日本経済は単に景気後退局面というばかりでなく、経済構造やその国際競争力自体が問われる転換点に来ている。しかし、こうした大きな課題に安倍総裁の発言が応えているという印象はほとんどなく、むしろ極端ともいえる発言に、経済専門家らは首をかしげている。

1)15年間公共事業を減らし続けていわゆる「国際競争力」「内需」どっちも落ちてきたわけなので、公共事業を増やして「経済構造転換」して何が悪い?
2)経済の専門家(誰かしらんけど)が首かしげてても、市場は好意的に反応してるじゃん。


「「経済成長率を高めるように見えるのは、財政政策を通じて、将来の所得の先食いが可能になり、金融政策を通じて将来の需要の前倒しが可能になるため」と指摘。確かに、これまで何度も繰り返し財政出動や金融緩和を繰り返してものの、効果が切れれば景気は落ち込み、金融緩和を繰り返しても円高進行は止まらず、対症療法でしのいできたに過ぎないことが明らかだ。」

1)将来の所得の先食いってなんでしょ…?要はアレですか。インフレもデフレもなく、総需要も全く変わらない世界に生きている人なんですか?それなら確かに「先食い」になるかもね
2)だから防災、減災のインフラ投資が「今」必要なの。
3)「これまで何度も繰り返してきた」繰り返してません!1997年あたりから公共事業が半減してる事実をなんで「無視」するの?馬鹿なの?
繰り返してきたと強弁するなら「公共事業の推移」「マネタリーベースの他国との比較」「いつ財政出動がされたのか」を長々と内容のない中身書いてるんだから、書いておけよと。
ちゅーか1997年以降で財政出動したのは小渕内閣、麻生内閣しかないと承知してるんだが?




あぁ長くなってしまった。で、最後に書いた人見たら「日本人」でした。

「ロイターニュース 中川泉;編集 石田仁志」

と。ちゅーかよくもこれだけ具体的内容もない駄文を長々かけるもんだ。
こーいう印象操作の文章の特徴ですが以下になります。

1)具体的データはまったくない。ちゅーか経済語ってるのになんで「企業のアンケート」しか具体的なデータがないんだ?
2)「誰々(経済学者たち)も首を傾げている」などと絶対に「何学派の経済学者」などとは言わない。
3)「何度も行なってきたが効果がない」などとは言うが、「何年間の間で何兆円規模の財政出動をどれくらい続けた」とは絶対に言わない。というか言えない(嘘だから)
4)「対処療法」「経済構造転換」「財政再建」「転換点」「国際競争力」「印象は否めない」「~という可能性も否定はできない」
はい、印象操作の手口ですね。


これから安倍総裁の経済政策、デフレ対策について「この手の印象操作だけの駄文」が続々登場するはずです。
そしてその主張は大体もって以下のようになります。

・何回も金融緩和と財政出動をやったのに効果がなかった!無駄だ!(やってねーよ)
・借金が増える!絶対増える!(デフレ脱却、税収増は無視)
・ハイパーインフレだ~!(ま、さすがにそこまで馬鹿じゃないか)
・国際的信用が!(国内政策なのに?)
・国際競争力の強化こそが必要なのだ!(内需が8割以上なのに?)
・日本国債の暴落もあり得る可能性は否定出来ない!(とりあえず円高、長期金利1%未満。暴落の定義してから言え)


皆様もこんなあほどもに騙されませんように。



発信力強化のためにクリックお願いします