あれれ?自民党の解散戦略、意外と冷静? | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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ヤン・ウェンリー命は2ちゃんねるのコテハンです。

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はいコテヤンです。

『消費税増税法案 衆院採決が数日程度先延ばしになる可能性濃厚
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00225724.html

「消費税増税法案などについて、野田首相が目指す21日の衆議院採決が、数日程度先延ばしになる可能性が濃厚となっている。
 民主・自民・公明3党は、修正案で合意したものの、民主党執行部が、ほかの野党と国会審議を行う時間が必要だとして、特別委員会での採決を1日か2日先に延ばす必要性を指摘している。
 これにともなって、衆議院本会議での採決も21日からずれ込んで、22日や週明け26日などになる可能性が出ている。
ただし自民党は、21日の採決は野田首相自身が表明したものとして、現時点では、先延ばしを容認しない姿勢を示している。」



自民、不信任・問責の提出方針固める 一体改革法案採決行われない場合
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120619/stt12061912310004-n1.htm
「自民党は19日午前の役員会で、21日までの今国会会期内に社会保障・税一体改革関連法案の衆院本会議採決が行われない場合、衆院に内閣不信任決議案、参院に首相問責決議案を提出する方針を固めた。谷垣禎一総裁は役員会で「政府・与党がきっちりした態度を示さない限り、われわれとしてもいろいろな考え方をしなければいけない。具体的な態度を示すよう強く求めていく」と述べた。」
(一部抜粋)


え~…21日って明日なんですが、与党である民主党はまとまるのでしょうか?
というかこんな記事が出てくるくらいですので、かなり紛糾しているのでしょう。

さて、もしまとまらないとすると谷垣総裁がとった戦略は非常にしたたかで大当たりということになります。
まとまってしまった場合は失敗ということになってしまいそうですが。

その前にまず合意の内容ですがだいたいこんな感じかと。

・社会保障は自民党案丸呑み。だけど先送り。
・消費税も「いつか」あげることは合意。その際に低所得者向けの還付?も合意
・あげる時期は時の政権が判断できる。

で、まぁだいたいこういった内容です。大雑把に言うと。細かいところは自分で調べてw
コテヤン的には明確に「デフレの時期に増税するべきではない」という主張を自民党にはして欲しかったのですね。
だから「なんでこんななし崩しになりそうな落とし所で合意しちゃうかな…」と思っていたわけです。

さて本題に戻りましょう。
仮に上記主張(デフレ期に消費税増税は絶対ダメ!)をして三党合意が決裂した場合をまず考えてみましょう。
・マスコミが「責任野党が!自民党が!」と言って自民党叩かれる
・マスコミの一部切り取り記事によって「自民党、消費税反対に」などと既成事実化されちゃう
・従ってその次は勿論「自民党も公約違反!日本の政治はどーのこーの」という流れに…
・第三極を模索してる小沢、橋下あたりが有利に

という流れが容易に想像できてしまいます。(あってるかどうかは知らんw)
多分この点を自民党執行部としては心配したのじゃないかな?と推察するわけです。


ところがこのまま民主党が21日の採決が出来ない状態だったら、かなり有利なシナリオになるわけですね。
・我々は合意した!民主党が与党のくせにまとまらないのが悪い!と主張できる
・マスコミの切り取り報道や叩きの回避が出来る
・不信任決議や問責の大義名分として「与党側が合意を履行しない!信用できるか!」とやれる


なんだか意外と派手さはないけど、したたかな戦略なのかもしれません…
ただ一点注意点がありまして、小沢は本当にこのまま増税反対を貫くのか?今日や明日にでもよくわからない内にまたへたれるのではないか?

この場合、自民党としては採決に賛成にまわらざるをえないので、逆に自民党内の特に参院から不満噴出するのでは?


どちらにしても明日に採決に持ち込めなければ、民主党はかなり不利。明日採決に持ち込めた場合は自民党の戦略失敗となると予測。どうなることやら。ちゃんちゃんと。




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