かかりつけ医で、検査を受けてくださいと言われて、

 

兄が、公立病院で、精密検査をしてきた。

 

 

結果は、兄嫁も付き添って聞いてきたのだが、

 

兄は、強い抗がん剤を使う治療は、したくないというのが本当の気持ち。

 

主治医も、家族で、よく相談して、と、治療を決める日を指定してくれたという。

 

 

その日がすんでも、私には、どうするかを、聞かせてくれていなかったから、

 

思い切って、車で出かけて、話を聞いてきた。

 

 

兄嫁が、家族会議で、本人の希望の、無治療を決めたという。

 

ええっと、思う私、、。病気から、逃げるな。と、言いたい。

 

 

だが、私、兄の検査結果を、詳しく聞いていない。

 

このところ、足が痛くて、歩けなくて、実家は、ずっと、ご無沙汰だ。

 

どうしてもの用事があるときは、兄嫁が来てくれていた。

 

長く、オランダに住んでいた娘も近くに帰っているから、相談相手はある。

 

お父さんの病気の話だから、そりゃ、娘や、息子と、相談すればいい。

 

 

いい話でなければ、余計、私には、言いたくないかもしれない。

 

 

もう、そう、決めたから、、、。

 

今、なんともないのだから、つらい治療はしたくない。兄の気持ちは、わかる。

 

 

でも、今、打てる手があるのなら、やらなくては、、。これは、私の子持ち。

 

 

私は、なんとも言えずに、重い気持ちのまま、帰ってきた。

 

家族会議に、入れないのだから、決まったことに何も言えないし、

 

大体、検査の結果の詳しいことを、聞いていないのだから、、、。

 

 

肺がんらしいのだが、がんの細胞を取り出せず、がんの顔が見えていないとも言っていた。

 

 

本人は、碁を打ちながら、死んでいきたい、こう、望んでいたいた。

 

ちぇっ、まったく、わがままな人、、、。

 

 

手をつないで、遊んでいた幼児のころと、ちっとも変っていない。

 

病気なんて、闘う気持ちがないと、却ってつらいだろうにと、私は、心配している。