初夏旅⑫です。
旅は続きますが、丹生川上神社の三社巡りはグランドフィナーレへ!。
トリをとりまするは、、、
丹生川上神社_中社です。
主祭神は罔象女神(みずはのめのかみ)。
伊弉諾、伊弉冉の御子神で水一切を司る神様だそうです。
創建は同じく天武天皇の頃。
1300年ほど前です。
拝殿。
拝殿前の「石灯籠」は国指定の重要文化財とのこと。
丹生川上神社は三社とも狛犬はいませんでしたね。
こちらにもちゃんと黒と白の馬!
祈雨止雨祈願絵馬です。
こちらは↓「願いの大杉」
末社:木霊神社
なかなか雰囲気のある一角です。
スサノオの御子神:五十猛命(いたけるのみこと)がご祭神。
山林・林業の神様。
こちらの鳥居の両脇に御坐しまするは、
その名も「爺婆石(じじばばいし)」。
ちょっと命名が短絡的というか笑、
よき時代の遺物といった感じですね。
しかしてその実態は、
「吉野離宮の門柱」だったとも言われているようです。
「吉野離宮」とは飛鳥時代の斉明天皇が吉野山に造ったと伝わる離宮。
だったらなおさら「爺婆」以外に、なんかいい名づけがあったでしょ?
なんてツッコミをいれたくなるのは私だけでしょうか?💦
御朱印もいただきました↓。
そして三社巡りの証↓。
台紙が1000円。
各神社でいただく御朱印が
それぞれ300円でした。
そして図らずも、
「丹生川上神社」は神武天皇ゆかりの地でした。
東征してきたものの、既存の勢力をなかなかスムーズに征服できず、
苦境の中「丹生川上」を訪れ、この地で天神の教示を受けて形勢逆転。
後に橿原神宮の地で初代天皇として即位したというお話です。
言い換えれば、
1万3000年近く続いた縄文の民の世が、
力のある渡来人によって完全にのっとられてゆく、決めての一石を願い、占った場所ということか。
神社のHPによると、
「この故事に因み歴代天皇は苦境に立つと必ず吉野を訪れ、神様の力をいただきます。
「この故事に因み歴代天皇は苦境に立つと必ず吉野を訪れ、神様の力をいただきます。
その事に奉謝して創建されたのが、丹生川上神社です。」
とのこと。
だから、神武天皇に由来して、
天皇陛下御即位御大典に用いられる萬歳旛に、丹生川の水面と厳瓮(いつべ)、そして鮎の模様が施されているんだってさ。
さて。
これを以ちまして、紀伊山地の霊場巡りはおしまい。
橿原神宮ではじまり、丹生川上の地で終わるとは、なかなかいい勉強なりました。
フィールドワーク、大事ですね。
初夏旅はいよいよ最終章へ。
吉野をあとにして、
これから伊勢へ向かいます。