【紀伊山地の霊場巡り⑫~夏至へ向かう初夏旅】丹生川上神社_中社 | 屋根裏じせい録

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2024年もよろしくお願い致します。

晴れ初夏旅⑫です。

 

 

旅は続きますが、丹生川上神社の三社巡りグランドフィナーレへ!。

 

トリをとりまするは、、、

丹生川上神社_中社です。

主祭神罔象女神(みずはのめのかみ)。

伊弉諾、伊弉冉の御子神で水一切を司る神様だそうです。

 

創建は同じく天武天皇の頃。

1300年ほど前です。

 

 

拝殿。

拝殿前の「石灯籠」は国指定の重要文化財とのこと。

 

丹生川上神社は三社とも狛犬はいませんでしたね。

 

 

 


こちらにもちゃんと黒と白の馬

祈雨止雨祈願絵馬です。

 

 

 

 



樹齢800年ほどの相生の杉。

神社の境内って、相生系多いですよね。

「夫婦木」とか「夫婦杉」とか、よく見ます。

 

 

 

こちらは↓「願いの大杉」

 
 

末社:木霊神社

なかなか雰囲気のある一角です。

スサノオの御子神:五十猛命(いたけるのみこと)がご祭神。

 

山林・林業の神様。

 

 

 

こちらの鳥居の両脇に御坐しまするは、

その名も爺婆石(じじばばいし)」

ちょっと命名が短絡的というか笑、

よき時代の遺物といった感じですね。

 

しかしてその実態は、

「吉野離宮の門柱」だったとも言われているようです。

 

「吉野離宮」とは飛鳥時代の斉明天皇が吉野山に造ったと伝わる離宮。

 

だったらなおさら「爺婆」以外に、なんかいい名づけがあったでしょ?

なんてツッコミをいれたくなるのは私だけでしょうか?💦

 

 

御朱印もいただきました↓。

 

 

そして三社巡りの証↓。

台紙が1000円。
各神社でいただく御朱印が
それぞれ300円でした。
 
 
そして図らずも、
「丹生川上神社」は神武天皇ゆかりの地でした。
 
東征してきたものの、既存の勢力をなかなかスムーズに征服できず、
苦境の中「丹生川上」を訪れ、この地で天神の教示を受けて形勢逆転。
後に橿原神宮の地で初代天皇として即位したというお話です。
 
 
言い換えれば、
1万3000年近く続いた縄文の民の世が、
力のある渡来人によって完全にのっとられてゆく、決めての一石を願い、占った場所ということか。
 
 
神社のHPによると、
「この故事に因み歴代天皇は苦境に立つと必ず吉野を訪れ、神様の力をいただきます。
その事に奉謝して創建されたのが、丹生川上神社です。」
とのこと。
 
だから、神武天皇に由来して、
天皇陛下御即位御大典に用いられる萬歳旛に、丹生川の水面と厳瓮(いつべ)、そして鮎の模様が施されているんだってさ。
 
 
 
さて。
これを以ちまして、紀伊山地の霊場巡りはおしまい。
橿原神宮ではじまり、丹生川上の地で終わるとは、なかなかいい勉強なりました。
 
フィールドワーク、大事ですね。
 
初夏旅はいよいよ最終章へ。
吉野をあとにして、
これから伊勢へ向かいます。