4月ですね! 今日から新年度です。
4月1日ですね。みなさんもう嘘はつきましたか?(笑)
今日はちょっと曇り空、東京は微かに雨もぱらついたりもして。もう桜が散りつつありますね。地元の街中を歩いているだけで、パラパラと桜のシャワー。やっぱり散る時が素敵だなあと思います。
そんな中。本日は東京ビッグサイトまで足を伸ばしておりました。
第2回国際アパレルEXPO春に行くためです。
初日だからなのか、まだちょっと空いているような印象でした。
本日の目的は講演拝聴のためです。「業界活性化&若手応援のための特別講演」という趣旨の講演が連日行われるのですが、本日行われた世界でも有名なデザイナー、丸山敬太さまの基調講演、「丸山敬太が描く、ファッション業界の未来地図」を拝聴させて頂きました。
ブランド、KEITA MARUYAMAは誰しも一度くらいその名を耳にしたことがあるのではないでしょうか。設けられたセミナー会場はほぼ満席。アパレルEXPO内のイベントということもあって、当然業界人ばかりですが、男女半々くらい、年齢層もかなり広い。
つい最近発表された、最新秋冬コレクションのショーの映像を織り交ぜつつ、司会の方とのトーク形式で講演は進められました。
94年、東京コレクションに参加される形でデザイナーデビューされた丸山さんは昨年でデザイナー20周年という節目を迎えられたそう。そもそもデザイナーを志したきっかけはテレビで見たパリコレで熱く心を動かされたことだったのだとか。
突出した才能や努力があったのはもちろんでしょうが、知り合った方々の繋がり、周囲の助力に助けられたというお話でした。
当時、今から20年近くも前といえば、今のようにブログやFacebook、TwitterなどのSNSはまだない時代、やっと携帯電話が普及し始めた頃でした。ネットで簡単に仲間を募集して……なんていうことは有り得なかった時代。
そんな中で繋がりを持ち、そんな時代だからこそ互いのモチベーションに賛同し合って、少しずつ確実に事業を拡大していったという功績は、確かにあの時代なのだなあと妙に納得もしてしまいました。
不思議なもので、今はネットで簡単に情報が発信できる時代ですが、あまり長続きしない関係がとても多い気がします。実際に仕事を頼みたくて連絡をしても音信不通になったり……「誰でも手軽に」が当たり前な昨今ですが、そのぶん関係は希薄に思えてならないことが私もこれまでに多々ありました。
いつでも簡単にやり取りができると思うと、かえって相手に対する配慮を忘れてしまう……ということが、自分でも気づかないうちに起こり得るのではないでしょうか。
丸山さんがもう長きに渡り歌手のDREAMS COME TRUEの方々とコラボされているのも有名なお話ですが、それもきっかけはよく行く飲食店に自分のブック(作品集の意)を預け、それをドリカムのスタイリストさんが見てくださったことがきっかけなのだとか。
作品も今はネット上にアップするのが当たり前な時代ですが、これも当時出来得る繋がりを最大限活かした丸山さんの手腕のひとつなのではと考えさせられました。
ファストファッションが市場に拡大してますが、手の込んだものや質のいいものはコストがかかって当たり前。それをどういう見せ方、売り方にするかが大事になってくる。残念ながら不景気で、消費者が値段優先で安いものを買う傾向も否めません。それでもデザイナーとして第一線で活躍される丸山さんのKEITA MARUYAMAが世界で認められているのは、そのブランドならではのものが多くの人に愛されるからなのでしょう。
やれることをやる人ではなく、やりたいことをやる人に、という丸山さんのお言葉は深く共感させて頂き、かつそれを貫くことがとても難しいとこれまで痛感してきた私にとって、これでいいんだと肩を押して頂いたような刺激になりました。
そして今後の展望、やりたいことについても語ってくださいました。(ここではナイショにしておきます・笑) 自分はまだまだ成功していないと語る丸山さんは、常に先を見据えていらっしゃるもよう。
貴重なお話がたくさん聞けて、今日は勉強させて頂きました。