綿のふとんは、やっぱりいい!
昔ながらの「和式」ふとんをご愛用の方は、
若い世代では少ないのでしょうか?
敷ふとんの場合、少しやわらかめの寝心地なので、
体が沈んでよくない!という気になるのかもしれません。
昨今流行の「低反発」のような沈み方とは違います。
木綿の繊維は長さを生かし、引っ張り力で体重を分散しながら支えますから、
体重のかかる箇所だけが、極端に沈むわけではないのです。
昔から使ってきたという安心感もあります。
日干ししたばかりのふとんの、独特なにおいは、
なんとなく郷愁を誘う気がしますね。
保温性、吸湿性の点から見ても、非常によい素材です。
水分の発散性は、低温ではあまりよくありませんが、
日に当てることで温度を上げれば、湿気を逃がすことができます。
この、「日干し」が都会の集合住宅の場合に、ネックになるようですね。
ベランダ等にふとんを干すスペースがなかったり、
景観の面から外壁等にふとんを干さないよう決まりがあったり。
あと、高齢になると、身体的にふとんを干すのが苦痛になり、
木綿ふとんが敬遠されることも多くなりました。
特に敷ふとんでは、ある程度の厚みを維持する必要があるので、
木綿わたでは、他の中わた素材に比べ、重量があります。
今でもシングルサイズの敷ふとんでは、6kg程度の重さがあります。
昔は、もっと重かったんです。(綿の質が違っていましたから)
せっかくよい素材なのに、「重い」「カサ高い」「日干しが面倒」
といった理由で敬遠するのは、もったいないです。
なので、当店ではお客さまのご要望にお応えするカタチで
少しだけ重量を軽くして、扱いやすい木綿ふとんを販売しています。
敷ふとんと、掛ふとん(左)と薄く仕上げた合掛け(右)