Two In a Bed
購読しているメルマガの編集後記で、
ちょっとおもしろい本(研究?)の紹介がありました。
本のタイトルは「Two In a Bed 」
ミネソタ大の教授が、調査した結果をまとめたものだそうです。
同じベッドで寝る。
夫婦やカップルであれば当然のことかも知れない。
アメリカでは61%がパートナーと同じベッドで寝ているといい、
全体の62%がそれを望んでいるという。
そんなベッドで夫婦(またはカップル)が一緒に寝ることに
特化した調査を行った珍しい教授がいる。
米ミネソタ大のRosenblatt氏だ。
彼はそのテーマで本「Two in a Bed」まで出版している。
執筆にあたって彼は42組のカップルに対してインタビューを行った。
最初に何故同じベッドで寝るのか?と聞いたところ、
相手はビックリしたそうである。
「それは何故息をするのですか?と聞いているようなものだったのかも」
とRosenblatt氏は振り返る。
インタビューをしていった中で様々な発見もあった。
中でもパートナーと一緒に寝ていたために命を救われたと
思っている人が多いことに驚いたと言う。
心臓発作、脳卒中など、横にパートナーがいなければ大変なことになっていたというのだ。
以前の結婚生活は一緒に寝ていなかった、又はうまくゆかなかったために、
今は一緒に寝るということを大切にしていると話すカップルもいた。
勿論、全てのカップルが全てにおいてうまくやっているわけではない。
・いびき
・布団のとりあい
・寝言
・トイレに起きる
・ベッドルームの温度
・ベッドの場所
・布団のたたみ方
・ベッドのどちら側に寝るか
など様々な問題を解決しないといけないが、それを乗り越えると、
この「システム」は2人にとって快適なものになるのだと言う。
そして、その完成したベッドの「システム」はカップルの関係を反映したものなのだ。
一番成功する「システム」は相手の要求に対して譲歩すること、
相手のニーズに気づいてあげることから成り立っているのだと教授は話した。
結婚を機に、二人で一つふとんで眠るという、新しい習慣に変わる人は多いですね。
ふとん屋の立場から言えば、
一人ずつ別のふとんで、眠っていただくのがベストだと考えます。
中高年になって、脳血管障害などの不安がある場合なら、
確かに夜中の体調の急変に、パートナーが気づいてくれたら、命拾いできるかもしれません。
でも、眠るときぐらいは、気をつかわずに大の字で眠ることができる、
これは睡眠の質の観点からは、大事なことだと思うんですけど。
ご興味ある方に、この本です。
- Paul C. Rosenblatt
- Two in a Bed: The Social System of Couple Bed Sharing