金沢湯涌江戸村 旧平尾家 | 金沢徒然日記

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日々金沢中を徘徊している暇人ぱんだが、つれづれなるままに加賀百万石の文化都市、金沢のことを書き綴ったブログ。金沢の観光スポット、神社仏閣、文化施設を深く深く掘り下げて紹介していきます。

金沢湯涌江戸村(´Д` )

金沢の奥座敷・湯涌温泉に存在する、江戸時代の建築物を保存展示する野外博物館です。

本日はこの金沢湯涌江戸村内にある旧平尾家について紹介します。


​金沢湯涌江戸村 旧平尾家

こちらが旧平尾家。

市指定有形文化財です。

平尾家は加賀藩年寄役本多家の家臣で、知行70石程度の下級武士の家柄です。

もともと森部姓を名乗り、人持組永原左京家の家臣でしたが、宝永七年(1710)に本多家の家臣となり、同時に富山の医者の家系であった母方の平尾姓を名乗りました。

その後は本多家の側近である近習頭や建築工事などに携わる作事奉行などを代々勤めていました。


この建物は金沢市本多町に万延元年(1860)に建てられました。

武士住宅であるため、正面に門が建ち土塀が築かれています。

主屋は板葺き石葺き屋根で、正面妻壁は白漆喰で塗られ、貫と束が何段にも重なる端正な意匠となっています。

室内は玄関を入って次の間、座敷へと続く公的な空間と、台所・茶の間・居間・中の間といった居住空間とに分かれています。

建物の周りには異なる趣を呈した四つの庭が配置されています。

門と玄関の間に設けられる前庭、座敷に面した観賞用の主庭、花木や果樹などを植えた私的な庭である背戸、勝手口に面して日常生活に密着した用途に使う小背戸(勝手庭)によって、外部空間が構成されています。


​金沢湯涌江戸村 旧平尾家

お雛様が飾られていました。

綺麗(´Д` )

立派なお雛様ですね。

金花糖がお供えされているのが、実に金沢らしいです(´Д` )

金沢の金花糖は鯛や桃などの型に砂糖を流し込んで作る砂糖菓子で、桃の節句にお供えされます。


​金沢湯涌江戸村 旧平尾家

旗源平がありました。

金沢で江戸時代から続いている正月遊びで、源氏の旗・平氏の旗をサイコロを振って奪い合うのだそうです。


​金沢湯涌江戸村 旧平尾家

色々な道具がありました。

惹かれる(´Д` )


以上、金沢湯涌江戸村の旧平尾家について紹介しました。

金沢湯涌江戸村にはまだまだ見どころがありますので、また順次紹介していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


参考:金沢湯涌江戸村の旧平尾家案内板