今回は、金沢の緑地のうち「東山木町緑地」について紹介する。
こちらが東山木町緑地。
金沢市東山にある緑地だ。すぐ近くには、金沢の主要観光地の一つとして有名なひがし茶屋街がある。
ここは、裏千家名誉師範の茶人・清水宗悠氏(斎号・淡悠斎)が晩年に住んでいた住居の跡である。
樹木や苔の趣ある緑と、飛石や灯籠などがあしらわれた金沢らしい茶庭の雰囲気を活かして、地域の憩いと安らぎの場として平成十一年に整備された。
ひがし茶屋街からほど近いが、閑静な街並みの中の緑豊かな緑地である。
灯籠とつくばい。
つくばいとは、茶室に入る前に、手を清めるために置かれた手水鉢のことである。
灯籠だけでなく、つくばいがあることで、茶庭としての趣が十分に出ている。
緑豊かな中に趣ある石が配置されている。散策するのが楽しい緑地だ。
東山木町緑地、如何だっただろうか。
日本各地に緑地は多く存在するが、茶庭の風情が味わえる緑地は珍しいのではないかと思う。
前述のように、この緑地はひがし茶屋街の近くにあり、茶庭の風情がよく街の雰囲気に合っている。
また、この緑地は金沢の三大寺院群(卯辰山寺院群・寺町寺院群・小立野寺院群)の一つである卯辰山寺院群の場所に位置している。周囲にはお寺や情緒ある散策の道がある。寺院群の散策がてら立ち寄るのも良いのではないか。
参考:東山木町緑地の由緒書き