わたしと雪之介が所属する大神楽の業界組織に「太神楽曲芸協会」(昭和12年設立)があります。

 

日本演芸家連合の構成団体であり、日本芸能実演家団体協議会に加盟する唯一の全国組織であります。

 

昭和16年、大日本太神楽曲芸協会茨城支部が発足、初代支部長には柳貴家菊蔵が就任しました。

 

戦後、海老三・間船幸太郎師、先代柳貴家正楽が担い、現在、当代正楽が4代目支部長の任にあります。

 

わたしは太神楽曲芸協会において、常任理事、副会長を歴任。日本演芸家連合の常任理事も兼任しました。

 

江戸時代から連綿と継承されてきた大神楽の「宗家」に生を受け、「家元」として歩み続けてきました。

 

国立劇場の養成事業として第8期「太神楽研修」が始まりましたが、わたしは第一期研修における「講師」を委嘱されました。国費による協会への委託事業であるのでさらに公正・充実を期待するところです。

 

ささやかなれどその経験など、斯界に役立つことがあれば相談役の立場として、力になりたいと思います。